生活者は薬局をどう見ているか?カケハシの意識調査に見る「健康拠点」としての可能性
- toso132
- 49 分前
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クラウド型電子薬歴「Musubi」のほか、複数プロダクトを開発・提供する株式会社カケハシが2026年9月に発表した「生活者の薬局活用実態調査」によると、生活者が薬局を訪れる主要な理由は依然として「処方薬の受け取り」である一方、健康相談やOTC医薬品の購入など、処方箋による調剤にとどまらない多角的な目的で薬局を活用する動きが広がっている。将来の地域医療を担う薬学生にとっても、薬局の果たすべき新たな役割を示唆する重要な知見が含まれている。
薬局の利用目的
薬局を利用する目的としては、「病院で出された処方箋のお薬を受け取る・説明を受けるため」が51.0%と過半数を占めて最も多い。一方で、「特に用事(処方箋の受け取りなど)がない限り、薬局に立ち寄る・利用することはない」と回答した人も26.5%存在している。
その他の利用目的としては、「市販薬(OTC医薬品)やサプリメント、健康食品、衛生用品等の購入」が12.5%、「自身の健康維持や、日常のちょっとした不調について相談するため」が11.7%と続いた。さらに「家族の看病や介護における、お薬の飲ませ方や管理について相談するため」が6.1%、「外出時の休憩や、血圧測定などのセルフチェックを行うため」が4.3%となり、処方薬の受け取り以外にも多様な目的で利用されている実態が示された。
クーリングシェルターとしての認知度と今後の利用意向

近年、気候変動適応法に基づく「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」として、冷房設備を備えた薬局が地域に開放されるケースが増加している。今回の調査において、薬局がクーリングシェルターや涼みどころとして利用できることを「認知している」と答えた人は利用経験の有無を合わせて32.7%にとどまり、67.3%の生活者が機能自体を「知らなかった」と回答した。
一方で、存在を知らなかった層のうち52.7%が「今後は利用してみたい」と回答しており、周知が進むことで新たな利用につながる可能性を示している。
薬学生が捉えるべき「これからの薬局像」と課題
今回の調査結果は、薬局が「身近な健康拠点」として活用され始めている兆候を示す一方で、「特に用事がなければ立ち寄らない」と回答した人が26.5%にのぼるという現実も突きつけている。依然として約4人に1人の生活者にとっては「処方箋がないと行きにくい場所」のままであるのが現状だ。
しかし、クーリングシェルターの認知調査が示すように、薬局が持つ機能や利便性を知ることで「利用したい」へと意識が変化する伸びしろは大きい。
将来薬剤師を目指す薬学生には、単に処方箋に基づいた調剤・服薬指導を行うだけでなく、こうした「立ち寄る理由がない」と感じている層に対して、いかに薬局の敷居を下げ、プライマリ・ケアやセルフメディケーションの場として認知・活用してもらうかという視点も求められる。
「生活者の薬局活用実態調査」概要
本調査(インターネットリサーチ)は、2026年6月25日~6月30日、15歳以上の男女1,056名(男性556名・52.7%、女性500名・47.3%)を対象に実施された。年代構成は15〜19歳が12.6%(133名)、20代〜40代が各17.5%(各185名)、50代および60歳以上が各17.4%(各184名)となっている。



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