大学発イノベーションが開く未来
- toso132
- 8月22日
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国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する「大学見本市~イノベーション・ジャパン2025」が、8月21日と22日に東京ビッグサイトで開催された。今年で22回目を迎えたこのイベントは、全国の大学や研究機関が持つ最先端の知財を社会に還元し、産学連携を促進することを目的にしている。

産学連携の新しい形を提示

「大学見本市」は、日本最大級の産学連携イベントとして、多岐にわたる分野の最新技術が展示された。「カーボンニュートラル・環境」から「健康・医療」、「AI・情報通信」まで、幅広いテーマが網羅されており、薬学部の研究者も出展した。
特に注目すべきは、初の大学認定ベンチャー企業の出展だ。これは、アカデミアと企業、そして研究者同士の新たな交流を促し、研究成果の実用化をさらに加速させる試みである。年々増加し、2024年度には5,000社を超えたとされる大学発ベンチャーは、日本のイノベーションを牽引する存在として、その動向に期待が寄せられている。
「大学見本市~イノベーション・ジャパン2025」に出展した薬学部、病院薬剤部
東京薬科大学、福岡大学、金沢大学、北海道科学大学、北里大学、帝京平成大学、神戸学院大学、就実大学、秋田大学附属病院
「大学発ベンチャー表彰2025」受賞者が決定

8月21日には、「大学発ベンチャー表彰2025」の受賞式が行われ、未来の活躍が期待される6社のベンチャー企業が各賞を受賞した。この表彰は、大学等の研究成果を活用した起業とその後の挑戦的な取り組み、そしてそれを支える大学や企業の支援を称えることを目的としており、過去には3社が上場を果たすなど、確かな実績を積み重ねている。
・文部科学大臣賞:株式会社CROSS SYNC
横浜市立大学発の医療テックベンチャー。AI管理アプリで重症患者の遠隔ICUを可能にし、医療現場の人手不足という課題に挑む。
・経済産業大臣賞:燈株式会社
東京大学発のAIスタートアップ。建設・製造業などの基幹産業のDXを支援し、業務の自動化と生産性向上を実現する。
・科学技術振興機構理事長賞:株式会社アークエッジ・スペース
東京大学発の宇宙スタートアップ。超小型衛星の開発・運用を通じて、地球観測や深宇宙探査といった幅広いミッションに対応する。
・新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞:アイラト株式会社
東北大学発のスタートアップ。がんの放射線治療計画を支援するAIソフトウェアを開発し、治療の質の向上と医療スタッフの負担軽減を目指す。
・日本ベンチャー学会会長賞:株式会社Jij
東京科学大学発のスタートアップ。量子アニーリング向けソフトウェアを開発し、エネルギーや製造業における複雑な最適化課題を解決する。
・大学発ベンチャー表彰特別賞:株式会社Logomix
東京科学大学発のスタートアップ。独自の大規模ゲノム構築技術「Geno-Writing™」を用い、創薬やバイオものづくり分野に貢献する。
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