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- 【薬学ゼミナール】第111回薬剤師国家試験に向けての学修のポイント
<前回の振り返りとこれまでの傾向> 薬剤師国家試験(国試)の学修のポイントを見ていく前に、前回までの国試を振り返って傾向を確認しましょう。国試の合格基準が相対基準になってからの厚生労働省発表合格ラインを比較すると、第108回は235点で最も高く、第109回は210点と最も低く、その差は25点もあります。第110回は213点(正解が3つで採点された問題2問を含む)でした。薬学ゼミナール自己採点システムのデータ(第110回国試集計数:11,734名)によると得点分布は、第108回以外の第106~110回でほぼ類似した傾向がみられました。合格ラインは変動幅が大きく合格基準は相対基準ですから、 合格ラインの情報に左右されず、確実に正答できる問題を増やす学修 をしましょう。薬ゼミ自己採点データによる正答率60%以上の問題数は第110回で240題( 図1 )、第109回で224題、第108回で266題でした。つまり、多くの受験者が正答できる問題で確実に正答できれば、合格できるということです。国試の既出問題や模擬試験の問題で学修するときは、早い段階では全体を見直し、国試が近づいてきたら 正答率60%以上の問題を繰り返し解いて理解する ことを意識しましょう。特に、必須問題は正答率80%以上の問題が多いため( 図1 )、問題集などを利用して繰り返し解くことや類似問題で応用力をつけることが重要です( 図2 )。 図1 第110回薬剤師国家試験(正答率別問題数) 図2 既出問題の解法(正答率60%以上の問題) <押さえておきたい既出問題> 出題内容としては、 個々の患者への「個別最適化薬物治療」に薬剤師の積極的関与が求められていることから、関連する問題が多く出題されています。例えば、症例・検査値・処方薬などから腎機能や副作用発現など個々の患者の状況を読み解き、処方提案を行う問題が多く出題されています。血中尿素窒素(BUN)、血清クレアチニン(Scr)、GFRなどの数値から腎機能が正常か否かを判断できることは患者情報を把握するために必須です。 既出問題に頻出の検査項目については、基準値を覚えて、異常が見つけられるようにしましょう ( 表1 )。もちろん、検査値を読み取る力は、薬剤師になってからも職能を発揮するために重要です。 表1 実務実習の経験と繋げて学修する検査値の事例 <今後の予想問題> 国試を受験する現役生が実務実習で対応することの多かった医薬品が、国試に出題されやすい傾向があります。新しい剤形や処方頻度の高かった新薬など 実務実習での体験を思い出しながら、国試対策の学修を進めましょう 。これから実務実習に参加する薬学生の皆さんは、学んだ内容を概念的に整理できるようにしましょう。 また、衛生などを中心に、時事的な話題や流行した感染症なども出題されます。日々のニュースでも新しい情報を入手し、気になったことを調べる習慣をつけましょう。 <直前までにやっておくべきこと> ・国試は2日間、長時間の集中力が必要になります。模擬試験などを活用して、 タイムスケジュールを把握 しましょう。全体的な時間配分が把握できていれば、国試当日に焦らず受験することができます。 ・模擬試験を受験した人は個人カルテ(例示: 図3 )を見直して、苦手範囲を確認しましょう。特に 正答率60%以上の問題は、解説書を参考に周辺知識も見直しましょう 。 ・国試会場に持参する勉強ツールを準備しましょう。普段使っている参考書を全て会場に運ぶのは難しいかもしれません。国試当日に見るべき「まとめ」を意識して、ノート作りやまとめ本の活用をしましょう。 図3 模擬試験(個人カルテ)の活用事例 ・薬学ゼミナール https://www.yakuzemi.ac.jp/
- 創薬エコシステムの未来とは? 日本を代表する研究開発拠点のリーダーたちが語る
再生医療のiPS細胞(山中伸弥氏)や、がん免疫治療薬の発見につながった研究(本庶佑氏)をはじめ、今年もノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏、同化学賞に北川進氏が選出されたように、日本では世界的に見てもトップレベルの革新的な基礎研究が生まれています。 このように日本は創薬の分野で非常に高いポテンシャルがありつつも、スタートアップ企業が育つ環境が不十分だったり、国際基準での製品開発への遅れなど、世界市場での競争に打ち勝つためには、多くの課題があります。 10月9日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されたバイオ産業の大規模展示会「BioJapan 2025」において、「創薬拠点クロストーク:10年後の日本の創薬エコシステムの未来」と題したセミナーが行われました。 国内を代表する4つの地域創薬研究拠点のリーダーたちが一堂に会し、それぞれの特長と課題を共有。お互いに連携をとって日本発の創薬エコシステム(*)を作り出す可能性について意見を交わしました。日本の創薬産業が世界で再び存在感を示すために、国内に閉じた競争やセクショナリズムを超えて、「連携とグローバル化」を目指すべきという方向に議論は展開しました。 *エコシステム … 元は「生態系」を意味する言葉で、企業や人材、技術、資金が集積し高い生産性を持つ環境・インフラが整った仕組みを指す。 湘南ヘルスイノベーションパーク スポンサーセミナー 「創薬拠点クロストーク:10年後の日本の創薬エコシステムの未来」パネリスト 柏の葉キャンパス 土井俊彦氏(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 病院長) 湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク) 藤本利夫氏(アイパークインスティチュート株式会社 代表取締役社長) 中之島クロス 澤芳樹氏(一般社団法人未来医療推進機構理事長/大阪けいさつ病院院長) 神戸医療産業都市 森浩三氏(神戸市役所企画調整局医療産業担当局長) ファシリテーターは米国のライフサイエンス系スタートアップ支援施設「ラボセントラル」のCEOであるマギー・オトゥール氏が務めました。 日本のエコシステムの国際化が遅れている要因と課題 はじめに4拠点の代表によるそれぞれの特長を紹介するプレゼンが行われ、続いてのディスカッションでは現在の日本の創薬エコシステムが抱える大きな課題として、「グローバル化の遅れ」と「投資の難しさ」が指摘されました。 湘南アイパークの藤本氏は、海外の投資家から「国民1億人の中にいったい幾つのバイオクラスターを作るつもりなのか」「日本はブラックボックスで、どこに投資していいのかわからない」と指摘されてしまうように、情報が集約されていない現状を挙げ、日本の各拠点をつないで情報共有をはかる重要性を訴えました。 また、中之島クロスの澤氏は、日本の投資家でさえ、国内よりアメリカでの投資を好む実情に触れ、「日本でいくら投資しても先が見えにくい」という課題を克服するため、最初から「米国FDA(**)承認ができるレベルのエコシステム」を目指す必要性を述べました。さらに、アントレプレナーシップ(起業家精神)の不足も課題として挙げられ、特にアジア圏とのハングリー精神の差も、日本の競争力を鈍らせているとの意見もあがりました。 **FDA … アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)。食品、医薬品、動物薬、化粧品、医療機器、玩具など)の安全性・有効性を確保するための機関。アメリカで医薬品を販売するためには、このCDER(FDA)で新薬の承認を取得する必要がある。 日本の創薬産業が世界で再び存在感を示すためには 10年後の未来を見通すための方向性についても意見が交わされました。そこでは、地理的に日本各地の創薬開発拠点群がバラバラに動くのではなく、それぞれの強みを活かした役割分担と有機的な連携の必要性が語られ、「シーズの掘り起こし」、「0→1のスタートアップ育成」、「出口・臨床試験」、「実用化」といったお互いを補完し合う関係を目指すことが共通の見解となりました。 柏の葉の土井氏は、グローバル開発において「日本のサイエンスのシーズが育成しきれてない現状がある」とし、この10年でアカデミアシーズをどう育てるかが重要だと語りました。 また神戸市の森氏は「西日本のシーズ掘り起こしやバイオものづくり」といった役割を担い、湘南アイパークの神戸進出を例に挙げ、「地域間の有機的な連携」をこの1年間で具体的に強くしていきたいと述べました。 国内の優れたリソースを連携することで国際競争力の回復へ 澤氏はこの連携を「天の時、地の利、人の輪」という三位一体の要素によって加速されると説明しました。政府によるスタートアップ支援やCDMO事業(医薬品開発製造受託)への注力は「天の時」であり、狭い国土に高いサイエンスリソースが分散している状況は「地の利」、これを活かすため、産官学、産業界、アカデミアが一体となるチーム作りこそが「人の輪」であるとし、これを加速することで10年後には日本の高いサイエンスが人類に貢献することができる、という期待感を示しました。 海外から見てわかりやすく、投資しやすい環境を整えることが、日本の創薬エコシステムの国際競争力回復に不可欠であると結論づけられ、国内での閉じた競争やセクショナリズムを打破して連携とグローバル化を最優先すべきという共通認識が示され、セミナーは締めくくられました。 【参考】4つの創薬研究開発拠点プロフィール 柏の葉キャンパス~国立研究開発法人 国立がん研究センター 東病院 (千葉県柏市) https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/index.html 国立がん研究センター東病院を核としている「臨床と出口」があることが強みで、臨床試験のサンプルを「すぐにスープの冷めない距離」で運んで解析して次のシーズ開発につなげるという循環型の創薬開発拠点が成立している。特に抗がん剤分野の治験が増えている。高品質な臨床データは海外からも評価されている。三井不動産の共用ラボには日本で唯一のCAP認定(***)検査会社、帝人、台湾TLDSなどが入居。最近では米国CROのセラリスも参入。放射性医薬品の製造を20年前から進めてきていた。 湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県藤沢市) https://www.shonan-ipark.com/ 通称:湘南アイパーク。「スイスのように中立的でメッカのように一流研究者が集う憧れの場」を目指す国内最大級の研究施設。現在130社、約2,600人の研究者が集積。年間1,500件のテナント間協業が生まれている。入居するベンチャーの上場実績は昨年東証グロースに2社、M&Aで2社。 今月、米国・ラボセントラルと提携。これによって湘南アイパークのネットワークに属するアジアのスタートアップ企業は米国のバイオテックとの関係構築につなげることができる。 中之島クロス(大阪市北区) https://www.nakanoshima-qross.jp/ 大阪大学医学部発祥の地という「医学の聖地」に、産官学連携で昨年6月にスタート。研究開発をビジネスにつなぐ難関を乗り越えるため、シリコンバレーに倣った一気通貫の仕組みを目指す。一つの建物に研究開発(R&D)と医療(クリニカル)の機能を併せ持ち、ワンストップで開発から臨床に繋ぐシナジー効果を追求。山中伸弥氏もiPS細胞の社会実装の拠点としている。またCOO育成プログラムなどを通じて、文理問わず実践的な人材育成を進めている。 神戸医療産業都市(神戸市中央区) https://www.fbri-kobe.org/kbic/ 阪神淡路大震災からの復興の中で1998年にポートアイランドでスタート。現在339社、1万2,700人が活動するエリアに。臨床病院(1,500床)、理研などの研究開発エリア、スーパーコンピューター「富岳」や量子コンピューターなども1〜1.5km圏内に密集している。iPS細胞による網膜移植手術や、「火の鳥」などの手術支援ロボットを輩出した実績がある。バイオものづくり・ロボティクス・AIシミュレーションといった成長領域に注力している。神戸のアイパーク設立を通じて、湘南アイパークとの連携も目指す。 ***CAP認定 … 米国病理医協会(College of American Pathologists: CAP)が提供する臨床検査室の国際的な認定プログラム。
- 見逃せない! 薬剤師が提供する「3つの安心」とは? 日薬・NPhA・JACDS 3団体が異例の共同広告を実施
公益社団法人日本薬剤師会、一般社団法人日本保険薬局協会、一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(3団体)は、薬剤師の新しい役割と機能を広く発信するため、共同広告企画を実施すると発表した。超高齢社会と医療高度化が進む今、国民の健康を支える「薬と健康の専門家」の真価を問う、注目すべき企画だ。 「気軽に相談できる」存在へ。変わる薬剤師の役割 企画の背景には、薬剤師が従来の調剤業務に留まらず、「地域に根ざした身近な専門家」へと役割を変化させている現状がある。3団体は、この新しい薬剤師像と、彼らが提供する具体的な「3つの安心」を全国民に伝えることを目的としている。薬剤師は、薬局やドラッグストアで「気軽に相談できる」存在であることを強く訴求する構えだ。 2025年10月17日、毎日新聞(朝刊)に共同広告を展開 この共同広告は、2025年10月17日(金)、『毎日新聞』 全国版(朝刊)に掲載される予定だ。国民の健康を守るプロフェッショナルが具体的に何を担うのか、そのメッセージを見逃してはならない。 薬剤師が「聞いて、寄り添い、支える」3つの具体的な安心 共同広告では、薬剤師が提供する以下の3つの具体的な役割に焦点を当て、「聞いて、寄り添い、支える」専門家であることを分かりやすく伝える。 薬を正しく使う安心: 薬歴に基づき、薬の使い方や注意点を丁寧に伝え、安全かつ効果的な薬の使用を徹底的にサポートする。 市販薬選びの安心: 体調に合った最適な市販薬(OTC医薬品)を提案。自己判断に迷いがちなセルフメディケーションを専門家の視点から支える。 体調の相談ができる安心: 薬だけでなく、生活習慣や健康不安に関する相談にも対応。病気の予防、健康維持という広範な領域で国民の生活を支える。 3団体は、この共同広告企画を通じて、薬剤師が今後とも「最も身近で頼れる薬や健康の専門家」としての役割を積極的に担っていくことを宣言している。
- 地域医療の未来を担う一手 横浜薬科大学と栃木県病院薬剤師会が連携協定を締結
左から、横浜薬科大学学長の都築明寿香氏、栃木県病院薬剤師会会長の臼井悟氏 横浜薬科大学は、2025年9月25日、栃木県病院薬剤師会との間で連携協定を締結した。同協定は、組織的な連携のもと相互に協力し、臨床で活躍する薬剤師の養成と地域医療の発展に寄与することを目的とするものである。 深刻な病院薬剤師不足と地域偏在の是正へ 協定締結の背景には、厚生労働省の調査により明らかになった全国的な病院薬剤師数の不足がある。特に、薬剤師の労働時間を推計業務量で割った「偏在指標」(基準値1.0)では、多くの都道府県で病院薬剤師が目標値を下回る状況にあり、地域偏在が深刻な問題となっている。 栃木県においては、病院薬剤師の偏在指標が0.69と全国平均をも下回り、2036年時点においてもその改善は見込まれていないという。この人材不足は、地域医療提供体制の維持にとって喫緊の課題となっている。 実績を生かした教育連携:栃木県との「Win-Win」な関係構築 同大学は、この課題解決に向け、すでに具体的な実績を積んでいる。2024年度には長野県病院薬剤師会と全国で初めて連携協定を締結し、「ふるさと実習」の推進や講師派遣を通じた教育連携を進めてきた。 こうした実績を踏まえ、栃木県病院薬剤師会と協議を重ねた結果、両者が抱える課題解決に向けた「Win-Win」な関係を構築できるとの認識で一致し、今回の協定締結に至った。同大学には栃木県出身者が多数在籍しており、今回の連携は学生の教育機会の拡充という点でも大きな意義を持つ。 同大学は連携を通じて、栃木県での「ふるさと実習」の拡大、インターンシップの実施、臨床薬剤師による講義などを提供し、学生にとって有意義な学びの場を創出する。これにより、栃木県における薬剤師不足の解消に貢献すると同時に、入学志願者の増加も目指す方針である。 協定に基づく具体的な連携事項 協定のもと、両者は以下の事項について相互に協力し、連携を推進する。 実務実習等の薬剤師養成における相互協力 医学・薬学関連情報の相互交換 その他、本連携の推進にあたって必要な活動 この組織的な連携は、地域医療の質の向上と、次代を担う薬剤師教育の発展に大きく寄与するものと期待される。
- 【クオール】秋田県横手市と災害時物資供給協定を締結—医療継続体制を強化
クオール株式会社代表取締役社長の柄澤 忍氏(左)と横手市長の髙橋 大氏 クオールホールディングス株式会社の中核子会社であるクオール株式会社は、2025年10月8日、秋田県横手市と「災害時における物資の供給等に関する協定」を締結した。同社は同協定に基づき、災害発生時に必要な医薬品や衛生用品の迅速かつ的確な供給体制を構築し、地域の医療継続と被災者の健康維持・生命保護に尽力する方針である。 協定締結の背景 近年、2024年の能登半島地震をはじめとする自然災害が日本各地で相次いでおり、横手市は大規模災害に備えた市民の安全・安心を守るための体制強化に取り組んでいる。 クオールは、横手市の災害対策方針に深く賛同し、能登半島地震での医薬品提供や人員派遣の経験を生かし、地域のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上に寄与すべく、同協定を締結した。これにより、災害発生時に必要とされる物資を迅速に提供し、被災者の健康と生命を守る支援を行うとしている。 主な取り組み 協定で定める災害時の具体的な支援内容は、以下の2点である。 災害時における一般用医薬品、衛生用品の供給 医薬品の適正使用に向けた指導等を行うための、災害時におけるクオールの薬剤師の派遣
- 令和7年度「明薬祭特別講演」のお知らせ
2025年(令和7年)10月11日(土)、「明薬祭特別講演」を以下のとおり開催いたします。入場無料・申し込み不要ですので、お気軽にご来場ください。 ・タイトル 人生100年時代を科学する~薬に頼らず「生活習慣病」を遠ざける方法~ ・講 師 明治薬科大学 薬物治療学研究室 教授 櫛山 暁史 先生 ・日 時 2025年(令和7年) 10月11日(土) 14:00~15:30 【受付】13:30~ ・会 場 明治薬科大学清瀬キャンパス 講義棟1階 104教室 ・費 用 無料 (事前申し込み不要) 当日は明薬祭(10/11~12)も開催しておりますので、ぜひお越しください。 明治薬科大学 清瀬キャンパスへのご案内 明治薬科大学 清瀬キャンパスへのご案内は 「アクセスマップ」 をご参照ください。 キャンパス内の施設のご案内は 「キャンパスガイド」 をご参照ください。 問い合わせ先 〒204-8588 東京都清瀬市野塩2-522-1 明治薬科大学 広報課(公開講座係) TEL:042-495-8615(直通)
- 【千葉科学大学】公式Webサイトを全面リニューアル公開!
千葉科学大学は2025年10月8日、公式Webサイトを全面リニューアルし、公開した。 今回のリニューアルは、大学の教育・研究・地域連携の取り組みをよりわかりやすく伝え、受験生、在学生、卒業生、地域の方々にとって利用しやすい情報発信の拠点となることを目指している。 リニューアルサイトの主な魅力 新サイトでは、関東最東端・銚子市という立地を最大限に生かした魅力が満載だ。 まず、ドローンムービーを使用した壮大なトップ画面が、来訪者を迎える。このムービーでは、海と風を感じる銚子のキャンパス風景が臨場感たっぷりに表現され、大学生活をイメージしやすいデザインとなっている。 また、受験生、在学生、保護者、地域の方など、利用者ごとのニーズに応じて情報が整理され、誰もが必要な情報に素早くアクセスできるようになったことで、情報へのアクセス性が向上した。 さらに、薬学・危機管理・看護の3学部で展開される、プロジェクト学習や実践的な授業、国際交流といった、千葉科学大学ならではの特色ある学びの取り組みを、タイムリーに紹介していく。 「リブランディングプロジェクト」の一環として展開 今回のWebサイトリニューアルは、大学が進める「リブランディングプロジェクト」の集大成とも言える。これは、従来の広報の枠を超え、学生や地域、社会とのつながりを強めるための新しい発信だ。 プロジェクトでは、これまでに「CIS熱血学園」などの特設Webサイトを公開。さらに、銚子の空と海を舞台にしたドローンムービーや、大学の想いを凝縮したコンセプトムービーなども制作・公開し、多角的に大学の魅力を発信してきた。 今後の展開 今回のリニューアル公開を皮切りに、各学科や学内からの発信内容や、受験生のための特集コンテンツが順次公開される予定だ。 千葉科学大学は、今後もWebサイトを通じて「学びの魅力」と「地域とともに歩む姿」を発信し続けていくとしており、その今後の展開に期待が高まる。 リニューアル公式サイト: https://www.cis.ac.jp/
- 地域医療の未来をひらく! 日本薬剤師会とファルモが仕掛ける薬局DXの新基盤「N-Bridge」
公益社団法人日本薬剤師会(日薬)と株式会社ファルモは、全国の薬局・薬剤師のDX推進と、地域医療提供体制の強化を目指し、新たなデジタル基盤サービス「N-Bridge(エヌ・ブリッジ)」および医療機関設置型処方箋情報送信端末「NB Station」の開発・提供に向けた連携を開始した。 高齢化と人材不足が深刻化する中、地域医療における薬局と薬剤師の役割は増す一方だ。日薬は、薬剤師が専門性を最大限に発揮できる環境整備を急務と捉えており、今回のファルモとの連携は、そのデジタル基盤整備の「中核となる解決策」として位置づけられている。 薬局業務を革新するオールインワンDXパッケージ「N-Bridge」 「N-Bridge」は、薬局DXに不可欠な機能をワンパッケージに集約した基盤サービスである。 主要機能として、複数の経路からの処方箋情報を一元管理する「処方箋ポータル」、採用薬情報共有、電子お薬手帳、オンライン服薬指導などを搭載。さらに、医薬品発注など業務効率化に繋がる機能はオプションとして選択可能だ。 特に注目すべきは、「処方箋ポータル」の連携力の高さである。自社開発の「NB Station」に加え、日薬の「eお薬手帳3.0」、楽天ヘルスケア「ヨヤクスリ」、エムティーアイの「ルナルナ お薬手帳」「CARADAお薬手帳」など、多様な外部サービスとの連携を予定・調整中であり、これにより薬局はバラバラに届いていた処方箋情報を統合的に受け取ることができ、業務負担の大幅な軽減と迅速な医療サービス提供が実現する。 次世代の処方箋情報送信端末「NB Station」 医療機関に設置される「NB Station」は、電子処方箋の普及を見据えた、処方箋情報送信端末だ。 これは、従来のFAX送信機が抱えていた「管理の手間」や「電子処方箋への未対応」といった課題を解消するために開発された。東邦薬品が長年培ってきたFAX送信システムの技術を基盤とし、地域での処方箋データ連携のデジタル化を強力に推進する。 今後の展開:国民の健康を守る専門家へ 日薬とファルモは、「N-Bridge」と「NB Station」の提供を通じて、薬局・薬剤師のDXをさらに加速させ、地域医療提供体制の強化を担う。 このデジタル基盤は、薬剤師が単なる調剤業務に留まらず、「国民の健康を守る専門家」として、その能力を最大限に発揮できる環境づくりに大きく貢献するものと期待されている。日本の医療を支える重要な一歩として、今後の展開から目が離せない。
- 【次世代薬局EXPOセミナー】マイライフが示す「オール薬局」の戦略
2025年10月1日、幕張メッセで開催された「メディカル ジャパン 東京」内の次世代薬局EXPOにおいて、マイライフ株式会社 代表取締役 糸賀 誠氏が「2040年の薬局がベールを脱ぐ: オール薬局の仕組みを全公開」と題した講演を行った。 糸賀氏は、2040年に向けて高齢化が加速し、地域社会で薬剤師にプライマリケア対応力が求められる中、薬局は「医薬品を提供するだけの場所」から「地域を支えるコミュニティ」へと進化すべきであると主張した。同社は、過去3年間でこのビジョンに基づき業務改善を実践し、ロイヤルカスタマーの確保、在宅、オンラインの3つを柱とした「オール薬局」の戦略を構築した経緯を説明した。 3つの戦略の柱:コミュニティ、プライバシー、そしてDX オール薬局の戦略は、以下の3つの柱で成り立っている。 1. 薬局起点のコミュニティ創造(オールファーマシータウン) 薬局の価値向上を目指し、生活習慣病の予防から治療・改善までをワンストップで提供するヘルスケア複合施設「オールファーマシータウン」を展開している。これは「医療を通じたまちづくり」をコンセプトとし、単に処方箋応需施設ではない、地域に必要な医療と健康サービスを提供する拠点であると述べた。 具体的には、オールラボ(栄養相談)において、管理栄養士による本格的な栄養相談を、薬局からの相互送客で実施し、日本に不足している「管理栄養士に相談できるインフラ」の構築を目指している。この取り組みにより、患者の健康行動変容を促し、結果的に薬を減らすことにも成功していると報告した。また、眠りの窓口では睡眠センサーを活用し、無呼吸のスクリーニングや睡眠薬の過剰投与の抑制・減薬を実現しており、在宅においては、睡眠データを医師や看護師と共有することで、薬局が在宅医療の中心となる仕組みを証明した。さらに、かかりつけ薬局カードを配布し、契約患者を確保することで、全処方箋患者の約42%(目標50%)が同意するまでにエンゲージメントが向上したと示した。 2. 患者プライバシーの徹底的な確保 創業以来追求してきたプライバシーの確保について、完全個室での服薬指導が患者の悩みの打ち明けやすさにつながり、真のプライバシー保護を実現したと強調した。これにより、地域体制加算の取得や、処方箋応需枚数の増加といった具体的な成果が得られており、今後、新規店舗は全て完全個室での出店とすると表明した。 3. 業務改善とDXの融合 「薬剤師は薬を触らない、薬歴を打たない」を目標に、3年間で業務改善プロジェクトを推進した。具体的には、自動受付とセルフ会計を導入(2025年内完成予定)し、対物業務(調剤・薬歴入力)にかかる時間を削減した。また、音声入力電子薬歴「コルテ」を開発し、薬歴入力の手間を大幅に削減したと述べた。 さらに、遠隔服薬指導システムとして遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」を導入し、クラウド薬歴、音声入力コルテ、監査システムと連携させた。この完璧な仕組みにより、1時間に10〜15人の遠隔服薬指導が可能となり、現場のピークタイムを外部の薬剤師が支援できるようになったと強調した。これにより、全店舗で薬剤師1人分の削減を可能にし、現場薬剤師を対人業務に集中させる環境を整備したと示した。 薬剤師の地位向上と未来の教育 最後に、薬局の価値向上と薬剤師の地位向上のための取り組みとして、「スーパー薬剤師構想」を紹介した。これは、総合診療医である藤田医科大学の大杉泰弘氏と連携し、総合診療医のカリキュラムを薬剤師に提供する計画で、2026年4月から開始する予定である。糸賀氏は、「人間を見る」コミュニティ薬剤師の育成を通じて、薬局と薬剤師の地位向上を目指すとした。 糸賀氏は、「マイライフは地域の健康プラットフォーム企業として進化する」「薬局をお薬を渡す場所から健康を作る拠点へ変える」と締めくくり、2040年に向けた薬局の具体的な変革と挑戦を示した。
- 名古屋市立大学薬学部と中日販売株式会社が連携「みんなの薬局」を考案・具現化!
名古屋市立大学薬学部は、地元企業の中日販売株式会社と連携し、薬学部4年生が考案・設計した「みんなの薬局」(支える、つながる、地域の薬局)を同社のショールームで公開する。 高齢者も若者も集う「夢の薬局」を地元企業と具現化 このプロジェクトは、2024年9月から12月にかけて連携授業として実施された。薬学部生3人は、大学教員や中日販売株式会社の社員と徹底的に議論を重ね、すべての世代が集う地域の薬局をコンセプトに、自由な発想で調剤スペースや患者待合室の設計を行った。 学生のアイデアとデザインに基づき、中日販売株式会社のショールーム内には、「みんなの薬局」の空間がリアルに再現された。 地域貢献度全国No.1大学発!社会を変える実践型学習 本連携授業は、「大学の地域貢献度に関する全国調査 2023(日本経済新聞)」で全国No.1を獲得した名古屋市立大学と地元企業が共同で立ち上げた、名古屋市発の実践型アクティブラーニングである。 特に、薬学部学生が薬局を考案・設計し、それを実際に具現化するこの取り組みは全国初だ。この画期的な授業は、薬学生の薬局経営・運営に対するモチベーションを飛躍的に高め、社会のニーズに応える薬局のあり方を考える力を育成するものとして注目されている。 学生が情熱を込めて設計した「みんなの薬局」は、中日販売株式会社のショールームにて、2025年10月1日から一般公開されている。未来の薬局の姿が、今、名古屋から発信される。
- 【スタートアップ】フリーランス薬剤師としての軌跡と未来
フリーランス薬剤師 木村 応(きむら・あたる) フリーランス薬剤師の木村応さんが薬剤師を目指すきっかけとなったのは、小学校5年生の時の経験だった。重度の喘息発作でICUに入院した彼は、当時11歳でありながら、毎日8種類もの薬を服用していた。「どうしてあの粉を飲めば体が楽になるのか、煙を吸うだけで呼吸が楽になるのか」と、幼いながらも薬の不思議さに興味を抱いたことが、薬剤師という職業に惹かれた原点となった。 高校では得意だった理科を生かせる進路として薬学部を選択。薬剤師になるという目標は、高校3年生になって本格的に進路を考える中で固まっていったという。 大学生活はサークルには入っていなかったが、仲の良い友人たちとよく遊び、旅行や釣りを満喫した。また、もつ鍋屋でのアルバイトに熱中した経験が、現在の薬剤師としての働き方に大きく影響していると振り返る。「処方箋が同時に何枚も来ることがありますが、その場で優先順位を考えて、一番効率よく仕事できるようにする。その瞬時の判断は、やはりバイト時代の経験が今に生きています」と語る。 木村さんの就職は、一般的な就職活動とは少し違っていた。私立大学に通っていた木村さんは、国からの奨学金に加えて、地元の薬局が提供する薬剤師育成奨学金制度を利用した。これは「薬局で薬剤師として一定期間働くことで、返済を免除する」という制度で、木村さんは大学2年生の終わりにはすでに、地元島根県の薬局で働くことが決まっていた。 卒業後、島根の薬局で4年ほど勤務した。地域で唯一の無菌調剤室がある薬局で、木村さんは積極的に在宅医療に関わった。特に、麻薬の調製といった終末期医療に携わった経験は貴重なものだった。 当時、薬局では退院時カンファレンスへの参加は一般的ではなかったが、木村さんは自ら病院に出向き、薬局の強みをアピール。「待っていても何も始まらない」という信念のもと、自ら動くことで、医療関係者からの信頼を得て、自然と在宅の依頼が来るようになった。 しかし、充実した経験を積む一方で、木村さんは組織に対する不満を感じていた。自ら積極的に動いているにもかかわらず、それが正当に評価されないこと、そして「動きづらくなった」ことが独立を考えるきっかけとなった。「自分ならもっとこうできるのに」という思いが募り、奨学金の返済義務がなくなる4年目を迎えたタイミングで、フリーランスへの転身を決意した。 フリーランスとして働く場所を東京に決めたのは、「働く場所が一番多い」ことが最大の理由だった。転職や独立という選択肢の中で、木村さんはあえてフリーランスという働き方を選んだ。その理由は二つある。 一つは、「とことん働く」ためだ。前職は残業がほとんどなく、時間に余裕があった。人生で一番元気な今こそ、徹底的に働くべきだと考えたという。フリーランスであれば、組織に縛られずに、働きたいだけ働くことができるからだ。二つ目は、「いろいろな薬局を見ることができる」というメリットだ。さまざまな薬局で働くことで、将来独立して薬局を作る際に、より良いものを作るための知識や経験を積むことができると考えた。 木村さんは東京に引っ越してきてから、わずか3日目で薬局で仕事を始めた。「引っ越しの片付けとか全部終わっていなかったですからね」と笑うが、その行動力は周りを驚かせたという。 玉川上水 現在の目標は、数年以内の薬局開業だ。「遅くても5年以内、早ければ2、3年以内」と具体的なビジョンを持っている。 木村さんの思い描く薬局は、単なる調剤を行う場所ではない。「処方箋に縛られない薬局」であり、OTC医薬品の販売だけでなく、地域の患者の健康をサポートできるような体制を整えたいという。そして、最も重要なコンセプトは「この薬剤師だからここに行こう」と思ってもらえる薬局にすることだ。「病院を選ぶときにドクターを見ることは多いですよね。でも、薬局を選ぶときに薬剤師を見ることってあまりないと思うのですが、それができれば良いかなと思います」と語る。 最後に、これから社会に出る学生へ向け、「待っていても何も始まらない。とにかくやってみることが大切だ」とエールを送る。そして「考えすぎは良くない」とし、リスクを恐れず、実際に行動を起こすことの重要性を強調した。木村さんの行動は、口先だけでなく、自らが有言実行することで示している。木村さんの言葉と行動からは、薬剤師として、そして経営者として、未来を切り開く強い意志が感じられる。 取材後記 木村さんの行動力には日々驚かされます。目標に向かって前進するというのは言葉では簡単に見えますが、行動に移すことは難しいです。これからの木村さんを応援していますし、独立開業に向けたサポートもさせていただく予定です。(薬学ステップ 寺本)
- 【一日一笑】コロナ禍が問う日本の医療リテラシー
医薬情報研究所 株式会社 エス・アイ・シー 公園前薬局(東京都八王子市) 堀 正隆 自分の既往歴は才能という強い武器の一つ! 私自身も既往歴は、いくつかあるが最も近いものでいうと昨年は胃潰瘍になった。痛みがどう変化していったか、どんな検査をどこでしたか、どんな治療をしたか、リスクファクターについてなど自分自身の経験、そして最悪な様態まで考えが行く不安。 胃潰潰瘍の患者さんと話をするとき、経験から患者さんの気持ちや症状もある程度理解でき、自身のために調べた知識も豊富である。親身にかつ丁寧に説明を行い患者さんに寄り添う姿勢をとることができる。皆様も多かれ少なかれ悩んだ経験や既往歴などいろいろあると思う。同じ症状の患者さんがいらっしゃったら職場の誰よりも自分が一番寄り添えると自信を持って!! 薬剤師という職業は、その経験や既往歴を長所にすることができる仕事。自分自身が悩んできたこと、既往歴をどうか誇りに持ち、少しでも目の前の患者さんの気持ちに寄り添える薬剤師になって欲しい。あなたのその経験は才能。ナラティブベーストメディスン、ま、同病相哀れむだね!!! コロナ、未知なる感染症が広がりでも見えたお任せ医療と医療の乱用! 武漢での報道、後にクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の報道が出始めた。なんだか、遠い存在に感じていた、どこか現実味を帯びない感覚だったものが限りなく身近に感じ始めたことを覚えている。その後、この感染症への恐怖が一気に広がった。最初はマスク不足から薬局の戦いは始まった。毎日何人もの方がマスクの購入希望で来局されていたが、在庫状況を伝えるたびに心苦しい思いをした。その後、ある程度確保できるようになるとその頃には感染のピークを迎えていた。処方内容としては、調剤にさほど時間のかかるものではなかったが、あまりの件数に薬局の待ち時間も増え、患者さんの苛立ちもあり、心無い言葉をかけられることも少なからずあった。肉体疲労はもちろん、精神的疲労も多かったように感じる。そんな中で、私たちが支えてもらったのもまた患者さんの笑顔や温かい言葉だったように思う。マスクを二重、ガウン、手袋にゴーグルを着用し、細心の注意を払っての対応。涼しい時期はまだよかったものの、この格好で夏には炎天下の中走り回って対応に追われたものだ。このいかつい姿で近隣のコロナ陽性患者の隔離室へ薬を届けたとき。そこには不安に押しつぶされそうで涙ぐまれていた患者さん。「どうしたらいいのか分からなくて、不安だったけど対応してもらえて、薬も届けてくれて本当にありがとう」「薬剤師さん、コロナで不安だったけど説明も受けて、笑顔で質問にも対応してくれて元気をもらえた」などの言葉や、完治後に笑顔で挨拶に来てくれた方。そんな、一つひとつがとても身に沁み医療従事者としてのやりがいを感じた。 また、今回の件で考えさせられたこととして、クルーズ船へ派遣された私の友人からの話では、海外の乗客は自身の服用している薬剤を把握していたが、日本人のほとんどが把握できていなかったというものだった。日本の医療においてヘルスリテラシーの低さを目の当たりにし、衝撃を受けた。日本では皆保険制度の恩恵から、一人ひとりの医療費負担が低く、能動的ではなく受動的に医療を受けている日本人の感覚からきていることは間違いないが、せめて、自身で覚えられないものに対してはしっかりとお薬手帳を持つことへの重要性を再確認することの大切さ。そもそもお薬手帳の始まりは、皆さんも学んだであろう、1993年に起こった、別々の病院から抗ウイルス薬と抗がん薬が出され、1カ月のうちに23人の方が併用し、15人の方が亡くなられた「ソリブジン事件」をきっかけとして導入され、2年後の1995年の「阪神・淡路大震災」の時に、服用薬剤の把握を行うために活用され、災害においての備えの意味でも認知され、急速に普及するようになった。さらに、2011年「東日本大震災」においても、災害時においてのお薬手帳の必要性が再認識された。しかし、まだまだ手帳の重要性を理解できていない患者さんはいらっしゃる。 マイナポータルは、とても大切だ。でも、医療関係者は服用歴だけが分かればいい?もちろん最低限必要な情報。だけど、お薬手帳には服用中の薬剤はもちろん、薬剤服用中の体調変化、使っているサプリメント、体質についてなど多くの情報が記載されたこの手帳が医療従事者にとって患者さんの状況把握には、とても重要なもの。現場からできるだけ多くの方から患者さんに伝えてほしいと願っている。











