top of page

ネットで薬を調べる時代へ、副作用への意識も高まる〜くすりの適正使用協議会が「医薬品情報に関する意識調査」を発表〜


一般社団法人くすりの適正使用協議会は、一般生活者および医療従事者を対象に実施した「医薬品情報に関する意識調査」の結果を公表した。高齢者のスマートフォン利用率増加などを背景に、処方薬の調べ方としてインターネットの活用が最多となるなど、一般生活者の情報入手行動に大きな変化が見られることが明らかになった。


医療用医薬品の情報入手は「インターネット」が最多

処方された医療用医薬品の調べ方について調査したところ、一般生活者におけるインターネット(アプリ含む)の利用率は62.6%に達し、最多の調べ方となった。インターネットと医療者(医師・薬剤師)への相談が同程度であった2020年の調査と比較すると、今回の調査では医療者との差が約20〜30ポイントに広がっている。一般生活者が情報を調べる相手や手段としては、「薬剤師に聞く」が42.7%、「医師に聞く」が33.9%という結果であった。また、情報を調べる目的の91.0%は「自分自身」のためであるが、「家族」のために調べるという人も35.7%にのぼっている。調べるタイミングとしては、「初めての種類の医療用医薬品をもらった時」が62.8%で最も多い結果となった。


あなたは、処方された医療用医薬品について調べるとしたら、どのように調べますか(複数回答)
あなたは、処方された医療用医薬品について調べるとしたら、どのように調べますか(複数回答)

副作用への関心、10年前から7ポイント増加

医師が処方した薬を使う際の副作用に対する意識についても、一般生活者の関心が高まっていることが示された。副作用を「非常に気にしている」または「まぁ気にしている」と回答した人の合計は46.9%となり、2015年調査の39.9%から7ポイント増加している。一方で「どちらともいえない」とする回答は減少傾向にあり、副作用に対する生活者の問題意識がより明確になっていることがうかがえる。

医薬品の基本的な情報の中で「特に知りたい情報(一般)」および「優先度を高く説明したい内容(医療者)」の1位は、ともに「薬の効能・効果」であった。なお、薬の「飲み合わせ(他の薬や食品との相互作用)」に関しては、医療者の優先度が18.8%であるのに対し、一般生活者の関心は28.9%と特に高い傾向にあり、両者の意識にギャップも確認された。


あなたは、医師が処方した薬を使うとき、副作用をどの程度気にしていますか(単一回答)
あなたは、医師が処方した薬を使うとき、副作用をどの程度気にしていますか(単一回答)
<一般>医療用医薬品についての以下の基本的な情報のうち、特に知りたい情報をお答えください。(5つまで複数回答)<医療者>あなたが医療用医薬品について患者さんに説明する際に、優先度の高い内容をお答えください。(5つまで複数回答)
<一般>医療用医薬品についての以下の基本的な情報のうち、特に知りたい情報をお答えください。(5つまで複数回答)<医療者>あなたが医療用医薬品について患者さんに説明する際に、優先度の高い内容をお答えください。(5つまで複数回答)

オンライン服薬指導において薬剤師の約6割が資材活用を希望

今後の普及が見込まれるオンライン診療やオンライン服薬指導、あるいはチャットでの服薬フォローアップに関する調査も行われた。これらのオンライン対応を行う際に、製薬企業が作成した患者向け資材を「使いたい」と回答した割合は、病院勤務の薬剤師で65.0%、調剤薬局勤務の薬剤師で61.0%に達した。一方で医師は28.0%、看護師は36.0%にとどまっており、薬剤師の間で患者向け資材の活用意向が特に高いことが示された。


あなたは、今後オンライン診療・オンライン服薬指導、オンラインやチャットでの服薬フォローアップなどを行う際に、製薬企業が作成した資材を使いたいですか(単一回答)
あなたは、今後オンライン診療・オンライン服薬指導、オンラインやチャットでの服薬フォローアップなどを行う際に、製薬企業が作成した資材を使いたいですか(単一回答)

信頼できる情報源の提供を目指して

同協議会は、インターネットや生成AIの普及により多様な情報があふれる現代だからこそ、情報の信頼性を見極めることがこれまで以上に重要になっていると指摘している。今後も製薬企業が作成した信頼性の高い患者向け情報「くすりのしおり®」を電子的に提供するプラットフォームとしての価値を高め、患者と医療者の双方に活用される環境づくりを推進していく方針である。

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page