top of page

薬包紙を折ってみよう!~介護老人保健施設訪問企画@関西~

  • toso132
  • 2025年12月26日
  • 読了時間: 5分

(一社)日本薬学生連盟は2025年12月8日に関西のとある介護老人保健施設にて、ボランティア活動を行いました。今回の活動は弊団体の関西メンバーが中心となって企画し、参加した薬学生にとって新しい学びや考えを得られた貴重な機会となりました。活動した内容や、参加学生の皆さんの気づき・感想などをご紹介します。

(執筆: 広報統括理事 大阪医科薬科大学4年 塚本有咲)




「介護老人保健施設」とは?

利用者の在宅復帰や、生活支援を受けながら自宅で過ごせるようになることを目的としている施設です。症状が安定して入院での治療は不要でも、退院後すぐに自宅で生活することは困難である、要介護の高齢者の方々を対象としています。


今回のボランティア活動の内容やその様子は?

とある介護老人保健施設を訪問し、入居者の方々とお話をしながら一緒に薬包紙を折りました。

最初は互いに少し緊張していましたが、次第に打ち解けてきたようで、あちこちで楽しそうな笑い声が聞こえてきました。施設で働く介護士の方や、実習中の看護学生の方も話の輪に入り、入居者の方々を中心に皆で会話が盛り上がっている様子はとても心に残る光景でした。

また、皆で薬包紙を折りました。折り紙を薬包紙に見立てて使用したので、色とりどりの折り込んだ薬包紙が出来上がりました。薬学生ならではの企画内容であり、指と頭を使うこの作業は入居者の方々にとっては良いリハビリにもなったようです。


【参加学生に聞いてみた】

―今回参加してみてどう感じましたか?

・最初は、会話し始めても利用者さんの表情があまり変わらないなと思いました。しかしたくさん話していろいろなことを聞き、相手の話に耳を傾けていると、たまに話題に食いついてもらえる時がありました。その時に表情が少し綻んだなとか、楽しんでいただけてそうだなといったことがだんだん分かってくると、こちらもうれしくなりました。

・自分から勇気を出して話しかけると、いろんな知らなかった豆知識を教えていただけたり、少しずつ心を開いてもらえたりしたのでうれしかったです。

・最初は緊張していたのですが、施設で働く方々や利用者の皆さんがとても優しかったので、いつの間にか気持ちがほぐれていました。皆さんとおしゃべりをした際も、雰囲気が穏やかで、純粋にとても楽しい時間でした。


―特に印象に残っていることはなんですか?

・利用者さんのお話の内容がとても興味深かったことです。薬包紙は今では生活する中でほとんど見ることはないと思います。しかし昔は病院に行くと薬包紙に包まれた薬をもらっていたので、家でも薬包紙を使うことが当たり前だったとお聞きし、すごく驚きました。出来上がった薬包紙を見て、とても懐かしいとおっしゃっていました。

・利用者さんに来年で100歳になられる方がいらっしゃったのですが、頭の回転が速くはきはきと会話していて、折り紙を折るのもとても上手でした。私の話を笑顔で聞いてくださり、薬包紙も折っているうちに昔使っていたのを思い出したようで、折り方を説明するよりも早く折り進めていっていました。これほど長寿でお元気でいらっしゃることには本当に尊敬しましたし、私たちも見習わなくてはと思いました。


難しかったことはありましたか?

・今回、初めて認知症の方と直接お話をしました。しかし会話を続けることが難しく、どうすれば心の距離を縮められるのだろうと思いました。私たちは普段、人と話す際に笑顔を心掛けたり、話を広げて会話を盛り上げようとしたりすると思います。ですが認知症の方は、会話中でもボーっとしてしまったり質問にも答えてもらえなかったりしました。医療従事者や家族の方々は、それでも心を開いてもらうためにどんな工夫をしているのかを、これから知っていきたいと思いました。

・人によって病気の進み具合や障害の程度なども異なるので、企画で行う内容を決めることが難しいなと感じました。今回は薬包紙を折りましたが、半身麻痺の方は折る作業自体が大変そうでした。また、認知症の方はそもそも薬包紙がなにかを理解するのも難しそうでした。一方で、手先が器用な方や作業に支障の少ない方にとっては簡単だったようなので、全員に楽しんでもらえるようにするには工夫が必要になってくると思いました。今後はいろんなパターンを想定して考えられるようになっていきたいです。


【企画長に聞いてみた】

今回の企画を通して感じたことを教えてください。

施設の職員さんに、「利用者の方々は日々同じような生活リズムで過ごされていますが、学生の皆さんがたまに来て会話してくれたりすると、空気が少し変わるんです。その小さな日常の変化とともに、雰囲気が明るくなるんです」と言われたことは特に印象的でした。

私は薬学生ですが、介護業界やケアマネジャーの仕事に将来携わってみたいと考えています。これからさまざまな施設の職員さんや利用者さんと関わることで、たくさん学んで経験していきたいです。また、活動を継続していくことで、多くの薬学生に介護業界にも興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

今後も今回のような活動を続けていき、皆さんのやりたいことも形にしていきたいと思いますので、気になる方はぜひ、弊団体の地域連携委員会で一緒に活動しましょう!

最後に、今回企画開催に協力してくださった介護老人保健施設の職員の皆様、利用者の皆様、本当にありがとうございました。参加者一同、心より御礼申し上げます。

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page