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日韓薬学生コラボ企画 スタッフインタビュー

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日韓薬学生コラボ企画が2025年8月8日~9日の2日間にわたって開催され、韓国から32人の薬学生が日本を訪れました。(一社)日本薬学生連盟の2025年度交換留学委員長であり、イベントの運営として参加した佐藤凪紗さん(明治薬科大学4年生)にお話を伺いました。

(執筆: 東京薬科大学3年 庄司春菜)


イベント内容について

将来薬剤師になる日本と韓国の学生同士が交流して関わりを持つこと、その関わりを深めていくことを目的として開催されました。

1日目:「Culture Night」

薬学について・お互いの文化に触れるクイズ(K-POPやJ-POPなど)を通して交流し、楽しい時間を過ごしました。

2日目:「日韓の薬剤師から学ぶ! スポーツ・在宅医療の最前線」

在宅医療に携わる薬剤師・スポーツファーマシストの講演を聞き、グループディスカッションを行いました。両国の医療制度を学ぶことができました。


―2日目の企画について、詳しく教えてください。

韓国からはスポーツファーマシストでありYouTuberとしても活動している薬剤師が来ました。全員で講演を聞いたあとにグループに分かれ、ディスカッションをしました。私は在宅医療のグループで在宅医療の現状や互いの国の法案設立状況の違いについて学びました。


―学生同士のコミュニケーションはどのように取りましたか。

基本的には英語での会話でしたが、韓国の学生の中に日本語を話せる方、その中にレベルの高い方もおり驚きました。韓国では日本語の授業のあるところも少なくないそうです。英語よりも日本語が得意という方もいて、英語・日本語・韓国語の3カ国語を使いながら話しました。各グループに韓国人の中で日本語を話せる方が配置されていたため、サポートしてくれました。


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―イベントを通して、印象に残ったことはありましたか。

2日目のディスカッションでは、基本的に全員が英語で意見を述べ、最後には発表を行いました。しかし、中には英語を使わず、日本語と韓国語の両方で発表するグループもありました。発表内容を日本語で話した直後に、同じ内容を韓国語で繰り返すスタイルです。この形式は、母国語を使うことで理解度や親近感が高まりやすいという特性を生かしており、2カ国の参加者のみで交流した今回のイベントならではのものでした。日本に住んでいて韓国語を聞く機会はほとんどないため、とても印象的でした。


―韓国の学生と交流して、日本と似ているところ、一緒だと感じたところはありましたか。

薬学生として学ぶ内容はどの国でも似通っている部分がありますが、特に韓国の学生たちの学び方や考え方には共感できる部分が多く、印象に残りました。さらに、イベントの後に食事をした際には、まるで日本人同士で話しているかのような自然な雰囲気で交流でき、とても楽しかったです。


―運営かつ参加者として関わったうえで、良かったことやうれしかったことはありましたか。

運営に関して、イベントが終わったあとに「凪紗のおかげで運営できたよ」と言われたときは一生懸命頑張って良かったと思いました。企画をしているときも、私を頼って相談してくれたことがうれしかったです。

参加に関して、オンライン企画でなく対面で開催されたことが良かったと思います。参加者の反応を見ると、イベント後も続くような関係になりそうだと感じました。今回は日本だけでなく韓国にもスタッフがおり、互いが運営側と参加者側の両方で関わったことで、より関係が深まりました。


―大変だったことはありましたか。

日本と韓国では言語や文化が異なるため、細かいニュアンスが通じなかったところです。互いに母国語が英語ではないため、英語での質問を何度か繰り返すことでようやく話の内容を理解できることが少なからずありました。


―今後もこのようなイベントがあったら続けたいですか。今後の展望はありますか。

続けられたら良いですね。私自身も楽しく、参加者も楽しそうに話しているのを見ることができたからです。改善点としては、日本で開催されたイベントであったので日本人参加者をもう少し増やしたいです。今回初めて日本薬学生連盟の企画に参加してくれた方もおり、また韓国が好きな方が多い印象も受けました。さらに複数の国でなく2カ国間での開催であったため、参加するハードルも低かったと考えます。


―イベントに参加したい気持ちがあっても、一歩踏み出せない方に向けてのメッセージをお願いします。

自分の中で気になったら参加するべきだと思います。「国際交流」という単語を聞くとハードルが高く感じますが、実際に行ってみると想像していたよりも高くありません。頭の中だけでいろいろと想像をする前に、行動に移すことが大事です。


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