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学会・学術大会に行ってきました!

研究者が自身の研究成果を発表し、その妥当性を検討・論議する学会や、同じ関心事を持つ人たちが集って最新の知識を得たり、意見交換を行ったりする学術大会。主な参加者は研究者や薬剤師であるが、大学院や研究機関の道を目指すため、最新の知見を得たり、臨床現場の実態を把握したりするために参加する学生も少なくない。ここでは学会等に参加した学生に、参加した目的や感想などを聞いた。


愛知学院大学3年

佐藤大歩(さとう だいほ)

佐藤さん
佐藤さん

■参加した学会について

日本薬剤師会学術大会は「将来の可能性を広げ、自分の未来を彩るきっかけをくれる場所Jこのような気持ちが芽生えた2日間でした。私が参加したきっかけは2日目に開催された薬学生シンポジタムの企画担当責任者を務めるためでしたが、大変多くの学びを得ることができました。災害医療を取り上げた今回のイベントは、薬学生が主体的ではあったものの、学術大会の参加経験が乏しい私はご参加いただいた薬学生と社会人薬剤師の多さに目を見開き、会場の雰囲気には圧倒されていました。


■参加して気づいたことは?

大変多くの分科会、ポスターセッション、ランションセミナーなどに足を踏み込んだだけでも、「今の医療や技術はここまで進んでいるのか」と果気に取られ、「自分はまだまだ何も知らない」のだと大学で勉強をする意味をあらためて見いだすことができました。自分からさまざまな場所に赴き、多くの社会人の方々にお話を伺うなかで気が付くと緊張は消え、薬学生も社会人の方もそれぞれの思いが学術大会には集まっていたことに気づきました。


■今後の目標は?

今回の経験を糧に、自分らしく薬剤師として活躍で薬学生シンポジウムに関わった方々ときるよう、これからも精進していきたいと思います。


■後輩に伝えたいこと

「薬剤師の職能は学生が思っている以上に深く自由なのだ」と、参加したことのない後輩や学校の友人にそう伝えたいです。


薬学生シンポジウムに関わった方々と
薬学生シンポジウムに関わった方々と

 

慶應義塾大学6年

宮澤みなみ(みやざわ みなみ)

宮澤さん(左から2番目)
宮澤さん(左から2番目)

■参加した学会について

3年次に先輩に誘われて、当時コロナ禍でオンライン開催だった日本医療薬学会年会を聴講し、臨床現場で活躍するたくさんの“スーバー薬剤師"の発表を聞いて、カンコイイ!私もこうなりたい1と大興奮したのがきっかけで興味のある分野の学会に積極的に参加するようになりました。

今回の日本薬剤師会学術大会では日本の薬局薬剤師の活躍の幅を知るとともに、日本薬学生連盟に薬学生企画の依頼が来たということで、本企画をきっかけにもっと多くの薬学生に学会に足を運んでもらい、私が経験したような感動を味わってもらいたいとの思いで運営として参加しました。


■ 気になった研究、発表は?

私が特に印象に残ったのは腎臓病薬物療法認定薬剤師を持つ薬局薬剤師の先生の講演です。処方箋への臨床検査値の記載が少しずつ進んではいるものの、全ての医療機関で記斎売されているわけではなく、腎機能の把握が難しかったり院内処方であったり、患者が複数の薬局を利用していたりとさまざまな要因で腎機能に応じた用量調節がなされないケースも少なくありません。そんな中、近隣医療機関に腎機能検査値の記載をお願いしたり、そこで得たデータをおくすり手帳に記章交し他の薬局に共有したり、院内処方の処方元に問い合わせて次回からの減量を提案したりと、情報が足りないなら自分で取り1こ行く、さらにそれを周囲に共有するという安全な薬物治療の提供を目指した積極的な姿勢に感動しました。


■今後の目標は?

私は来年度から博士課程に進学し週末は薬局薬剤師として働く予定ですが、研究でも臨床でも壁にぶつかった時は言い訳をせず、どうしたらできるかを考え続ける姿勢を忘れないようにしたいです。


日本薬学生連盟が企画した「薬学生シンポジウム」の様子。災害医療をテーマに、現場の薬剤師とグループワークをして薬剤師のあり方について考えた。
日本薬学生連盟が企画した「薬学生シンポジウム」の様子。災害医療をテーマに、現場の薬剤師とグループワークをして薬剤師のあり方について考えた。

 

帝京平成大学6年

上山彩葵(かみやま さき)

今回の発表で優秀賞を受賞した上山さん
今回の発表で優秀賞を受賞した上山さん

■参加した学会について

日本地域薬局学会年会に参加することで、ポスター発表を行い卒業研究の成果を発表すること、地域における薬剤師の役割を学ぶこと、実際の医療現場での課題や解決策について理解することを目的としました。


■気になった研究、発表は?

特に気になったのは、「薬局薬剤師ができる地域住民のための健康管理」についての発表です。エクオーノレは女性に使用されることが一般的ですが、男性の関節痛に対する使用症例が紹介されており、とでも興味深かったです。実際の医療現場での使用方法や治療効果を知ることができ、勉強になりました。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

地域で行われている薬剤師の活動についてや、薬局での取り組みについて多くの話を伺いました。特に、若年者に対する薬物治療や栄養療法、認知症に関する教育活動についての話が印象的でした。どのようにして若年者にこれらの重要な知識を普及させるか、具体的な取り組みや成功事例を共有していただくことができました。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学会に参加することで、私の将来の進路に対する考えがさらに明確になりました。私は将来、病院薬剤師として医療に関わりたいと考えています。このため、病院薬剤師が地域医療とどのように関わっていけるのかを深く考えるきっかけとなりました。病院内での役割だけでなく、地域との連携や協力の重要性を再認識しました。


■今後の目標は?

指導教官の井手口直子先生(左)上山さん)
指導教官の井手口直子先生(左)上山さん)

今回の学会参加を機に、薬剤師国家試験に向けての勉強に一層励み、将来臨床で使える知識を身につけることが目標です。学会で得た新しい知識や視点を生かし、実際の医療現場で役立つ薬剤師になるために努力していきたいと考えています。


■後輩に伝えたいこと

後輩には、学会に積極的に参加することを勧めたいです。学会に参加することで、実際の医療現場の状況を学ぶことができ、理論だけでは得られない貴重な経験を積むことができました。また、自分の研究を発表し、多くの方々からフィードバックを得ることで、自分の成長につながると感じました。

 


 

東京薬科大学4年

小山内天音(おさない あまね)

小山内さ
小山内さ

■参加した学会について

私は、薬学部2年生の時に初めて、仙台にて開催された「第55回日本薬剤師会学術大会」に参加しました。多くのシンポジウムに参加することで、現代社会における薬局の問題等を学び、実際に薬剤師として働かれている方々のお話もお聞きすることができました。このような経験から、視野を広げることができたと感じています。

今回参加した「第57回日本薬剤師会学術大会」では参加者としてだけでなく「薬学生シンポジフム薬学生の未来に彩りを~災害医療から考える薬剤師のあり方~Jの運営側という立場としても参加しました。もっと薬学生が気軽に学会に参加してほしい、という思いから薬学生シンポジラムの企画運営に携わり、約半年間作り上げてきたシンポジウムを無事開催することができ、心からうれしく思っています。


■ 研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

多くのポスターや展示を拝見し自ら積極的に質問をすることで、より多くの企業について知ることができました。

会場前にて
会場前にて

■ 今後の目標は?

将来は、製薬企業の創薬に貢献し、一人でも多くの患者さんを救いたいと考えています。そのため、現在は就活と研究を両立させながら、研究の成果を学会で発表することが目標です。


■ 後輩に伝えたいこと

視野を広く持ち、社会で貢献できるような人材となるためには、自らさまざまなことに挑戦し、経験することが必要不可欠です。私は、全国の薬学生と交流できるような団体の運営やオーケストラでの活動を通して、自分を成長させることができたと感じています。

低学年の方は、視野を広げるためにもまず、さまざまなことに「挑戦」してみてください。学会に足を運ぶのもその一つだと思います。きっと、自分が興味あること'やりたいと思えることに出会えるはずです。


 

東京薬科大学博士課程2年

千明大悟(ちあき だいご)


千明さん
千明さん

■参加した学会について

日本分析化学会第73年会に参加することで、ポスター発表を行い同じ研究分野の研究者に聴いていただき、意見交換すること、自身の研究に関係せずとも最新の研究内容や分野を知り、発表者と直接話をすることでより詳細な情報を学ぶことを目的としました。


■ 気になった研究、発表は?

特に気になったのは、リポソームを用いて実際の細胞の分極状態などを再現する実験についての発表です。細胞の模倣を目指す実験は私も行っており、使用していた試薬も似たものがあったため、とても興味深かったです。DDSの分野だけでなく、人工細胞とし

てリポソームが使用されていく研究がさらに深化することを期待しています。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

企業の研究者と話をする時間が多かったですと特に私の研究の今後の展望や産業利用についてディスカッションを行いました。また、似た研究を行っている研究者と、この分野の課題や苦労する手技、それに対する互いの工夫点などを意見交換することができました。




■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学会に参加することで、私の将来の進路に対する考えがさらに明確になりました。私は将来、企業に就職し、研究を通して培った技術を生かしたいと考えます。自身の研究分野がどのような企業に必要とされているのか、似た研究を行っている企業はどこかなどに興味が湧きました。


■ 今後の目標は?

企業に就職して役に立てるよう、自身の研究の専門性高めるとともに、さまざまな研究に触れ、幅広い知識を身につけたいと考えます。

学会に参加したことでその後も交流が続く仲間ができたという。
学会に参加したことでその後も交流が続く仲間ができたという。

■後輩に伝えたいこと

後輩には、学会に積極的に参加することを勧めたいです。学会に参加することで、たくさんの研究成果をコンパクトに聞くことができます。しっかり理解することは難しいかもしれませんが、どのような研究分野があるかなど雰囲気を味わうことはできます。自身の

研究をポスターやスライドにまとめ声に出して発表することで、さらに理解が深まります。また、多くの方々とディスカッションをすることで、自分の成長につながると感じました。

 

 

東京薬科大学博士課程2年

中村好花(なかむらこのか)

国際学会で賞を受賞した中村さん(右)
国際学会で賞を受賞した中村さん(右)

■参加した学会について

大学で毎日研究をしていく中で、研究室内という狭い視野にとらわれていると感じていました。そこで、学会に参加することによって新たな知見を得ることができるのではないかと考え、参加を決意しました。


■気になった研究、発表は?

経営学の観点から「開発」や「イノベーション」について切り込んでいた発表が強く印象に残っています。このような異分野の方の発表を聞くことができる機会があるのも学会の醍醐味であると感じました。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

薬学部を卒業して研究者となった方に学生時代にどのようなことを考えて研究をしていたのかという話を伺いました。学生時代の過ごし方は無限であるからこそ、一つの考えを聞く意義を実感しました。アドバイスもしてくださり、とても頼もしかったのを覚えています。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

国際学会参加が世界に目を向けるきっかけとなりました。外国の方に向けて発表や質問をすることによって、研究は世界中の人が行っているのだと実感じました。将来は海外で活躍する研究者になりたいと強く感じました。


■ 今後の目標は?

学会会場の部屋から見た富士山と海の風景
学会会場の部屋から見た富士山と海の風景

学会発表を通じて自身の研究内容についてだけでなく発表方法についても多くの課題を見いだしました。この課題を糧にして、研究者としてさらに成長できるようにしていきたいです。また、国際学会へのさらなる参加を目標とし、広い視野で研究を進めることによって自身の研究の新たな可能性を探求したいと考えています。


■ 後輩に伝えたいこと

「研究内容について知識がない」「質疑応答に自信がない」などと不安になって一歩を踏み出せない方もいらっしゃると思います。しかし、自分の発表を面白く伝える気持ちと学びの姿勢があれば十分です。学会での経験は決して無駄にはなりません。ぜひ挑戦してみてください。応援しています。

 

 

東京薬科大学6年

畠山慶悟(はたやま けいご)

畠山さん
畠山さん

■参加した学会について

日本英学会、分析化学討論会に参加することで、ポスター発表を行い、卒業研究の成果を第三者に発表しすることを目的としました。また、他学部の学生の取り組んでいる研究を学ぶことで今後の自身の研究ヘの糧とすることを目的としました。


■気になった研究、発表は?

「研究を遠隔で行うための遠隔シスズムの構築」についての発表に興味をもちました。病院実習での経験で医療現場はいまだアナログな部分が多くあることを実感していました。しかし、学会で上記のような研究内容が発表されていることから近い将来、医療現場でのデジタ′レ改革が実現され、昨今の医療現場での人材不足の課題の解決にもつながると期待しています。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

自身の行っている研究が今後どのように社会に貢献していくのかという内容について議論を交わしました。当初は研究内容について理解が追い付かない部分もありましたが、お話をしたことで将来このようになったらいいな、そのためにこの研究が行われているという長期的な目線からの研究へのアプローチが可能となり、より理解を深めることができたと思います。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学会に参加したことによる将来の進路の変化は特にありませんでした。ですが、臨床現場、大学、企業それぞれの立場の方々が研究を発表している学会に参加したことで医療への貢献は1つの立場ではなく複数の立場から実現していることを強く認識しました。

学会会場前にて
学会会場前にて

■今後の目標は?

薬剤師国家試験に向け勉学に励み、学生生活の集大成として薬剤師免許の取得が現在の目標です。そして学会、実習で得た経験を生かし、将来は製薬企業の立場から医療に貢献できる人材になりたいと考えています。


■後輩に伝えたいこと

学会への積極的な参加を勧めたいと思います。自身が打ち込んできた研究内容を第三者に簡潔に説明すること、多くの方々と議論を交わすことは研究室内では得られない経験ばかりです、また、この経験は学生に留まらず、将来の社会人としての成長にもつながると考えています。


 

東京薬科大学博士課程2年

北谷菜津美(みたや なつみ)


北谷さん
北谷さん

■参加した学会について

自身の研究成果を発表するために学会に参加しました。発表を通じて、異なる分野の研究者に対して自分の研究内容を簡潔かつ明瞭に伝えるためのプレゼンテーションスキアンを磨くことを目指しています。また、質疑応答の際には、他の研究者と建設的に議論を交わすためのコミュニケーションスキノレを向上させています。


■気になった研究、発表は?

バイオ界面の分析化学に関するシンポジタムでの発表は、非常に興味深いものでした。特に、界面における水分子の動態に関する発表が印象的であり、自身の研究を進めるうえで大変参考になりました。発表内容を通して、界面での分子の挙動やその影響を理解することができ、自分の研究に新たな視点を取り入れるヒントを得ることができました。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

アカデミアの研究者とは、主に自身の研究に関する議論を交わし、研究を進めるうえでの課題や悩みについて助言をいただくことが多いです。その助言を通じて、研究の進行に役立つ新たな視点や方法を学ぶ機会となっています。また、企業の研究者とは、なぜ企業を選び、どのような目標を持って研究に取り組んでいるのかについて話を伺いました。彼らの話から、企業での研究の目的やアプローチ、実践的な成果に向けた取り組みの姿勢について理解を深めました。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学会に参加する前は、薬局薬剤師や病院葵剤師の具体的な役割や活躍の場については理解していましたが、研究者がどのように活躍しているのかについては、あまり明確なイメージがありませんでした。しかし、学会に参加してさまざまな分野の研究者とお話をさせていただくことで、研究者としてどのように社会に貢献できるのかを具体的にイメージできるようになりました。


■今後の目標は?

多様な視点を持つ研究者と交流を深めることで、一つの事象に対してさまざまな角度から考える力を養うことを目標としています。そのためには、自分の発表で受けた質疑応答を丁寧に振り返り、研究の理解を深めるだけでなく、関連する分野の研究発表にも積極的に参加して学びを広げたいです。


■後輩に伝えたいこと

学会に参加することで得られる多くのスキルは、研究に限らずどの職業にも生かすことのできる「トランスファラブルスキル」として役立ちます。例えば、プレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキル、時間管理能力などは、どの職業においても重要です。単位取得のためだけではなく、自分自身のスキルアップのために学会発表を経験してほしいと思います。


 

東京薬科大学博士課程1年

北爪颯(きたづめ はやて)


後列左から2番目が北爪さん。前列右から、東海林 敦先生と森岡和大先生
後列左から2番目が北爪さん。前列右から、東海林 敦先生と森岡和大先生

■ 参加した学会について

学会に参加することで、ポスター作製の技術やプレゼンテーション能力を高めたいと思い、参加しました。また、他の研究発表を聞くことで、発表の仕方を学んだり、自分の知らないことを吸収したいと考えたからです。


■気になった研究、発表は?

特に興味をひかれたのは、紙のマイクロ流体デバイスを用いた工場の廃棄溶液の分析のデバイスについての発表です。紙マイクロデバイスの研究を私たちの研究室でも行っており、実際の現場での利用を意識した研究が非常に興味深かったからです。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

他の研究者の方々とは、自分の研究に関することについての議論や就職についての話をすることが多いです。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

私の将来の進路に対する考えは変わらず研究者になりたいと考えています。特に多くの研究発表を聞く中で、基盤研究の重要性をあらためて感じました。社会の問題を解決するためにも新しい分析法などの基礎研究を行いたいと考えています。

学会でポスター賞を受賞した。
学会でポスター賞を受賞した。

■今後の目標は?

今回の学会参加を機に、自分の発表にはまだまだ改善すべきことが多いことを実感しました。今後はこれらの課題を克服し、より多くの人の興味をひくような発表ができるようになりたいと思っています。


■後輩に伝えたいこと

後輩には、学会に積極的に参加することを勧めたいです。学会に参加することで、初対面の人とのコミュニケーション能力が向上し、人の発表を聞いて質問することで考察力も養われます。これらは普段の研究でも得られますが、学会発表では普段以上に経験することができると考えています。

 

 

東邦大学3年

秋本さくら(あきもと さくら)

秋本さん
秋本さん

■ 参加した学会について

日本薬局学会学術総会に参加することで、薬局の方がどんな問題に取り組んでいるのかを知り、実際の現場でどのような課題や解決策があるのか学ぶことです。


■ 気になった研究、発表は?

特に気になったのは、「精神科医療における薬局薬剤師の対人業務を考える」についての発表です。患者さんとの会話の仕方にガイドラインが作成されていることを初めて知り、さまざまな状況で薬剤師としてどのような対応をすべきなのかを考えることができて印象に残りました。


■ 参加して将来の進路に変化はありましたか?

薬局での薬剤師の姿や役割等について多くの方が真剣に学ばれているのを見て、薬剤師になってからもたくさん勉強をし続けていくことを実感しました。私は将来、薬系技官(厚生労働省)を目指しているのですが、現場の薬剤師の方がどんな患者さんや課題と向き合っているのかを常に理解していたいなと思いました。


■ 今後の目標は?

将来のために試験に向けて勉強をしながらヽ、自分の興味ややりたいことを大切にしながら大学外での活動にも挑戦し続けていこうと思います。今回学術大会に参加させていただいたように、新しい情報に触れたりさまざまな経験を積んでいきたいです。


■ 後輩に伝えたいこと

ぜひ一度学会や学術大会に参加してみてほしいです。大学では学べないことをたくさん知ることができ、また積極的に活動している薬剤師の方々を近くで見られるので、とても良い刺激を受けることができると思います。敷居が高く感じるかもしれませんが、意外とそんなこともなく自身が何をしたいのかを考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。

 

 

日本薬科大学4年

柴田冴理(しばた さえり)

学会では多くの研究者や薬剤師と意見交換した柴田さん(右)
学会では多くの研究者や薬剤師と意見交換した柴田さん(右)

■参加した学会について

昨年、和歌山で開催された日本薬剤師会学術大会に参加した際、地域医療や薬剤師の役割について多くの学びを得ました。その経験から、今回、埼玉で開催された大会でもさらに深い知識を得たいと考えました。特に、地域包括ケアシステムにおける薬剤師の具体的な役割や、最新の医療現場の課題について学び、自分の将来像を明確にすることを目的に参加しました。


■気になった研究、発表は?

日本薬剤師会会長の岩月進先生が語られた「自助・互助・共助・公助」の考え方が心に残りました。地域社会の中で薬剤師が果たすべき役割を、住民に分かりやす「見える形」にすることの大切さに気づかされました。薬局が単に医薬品を提供する場所ではなく、地域の健康を支える基盤であることをどう示していくか、具体例を交えた先生の講演から多くの示唆を得ました。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

学会では多くの研究者や薬剤師の方々と意見交換をする中で、地域医療や災害医療の課題とその解決策について深く話す機会がありました。岩月先生の講演を踏まえ、「地域で薬局の存在をどう分かりやすく示すか」というテーマで、具体的な取り組みや工夫について議論しました。特に、災害時には避難所で薬剤師がどのような役割を担うべきか、避難所の環境改善や被災者の健康維持に向けた実例を教えていただき、大きな学びとなりました。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学術大会で得た学びは、将来の進路をさらに明確にするきっかけとなりました。災害時や地域包括ケアにおける薬剤師の役割を考える中で、自分は医療の現場だけでなく、地拗社会における貢献にも力を入れていきたいと感じました。特に、地域医療と薬局の連携を深める取り組みに携わりたいという気持ちが強まりました。


■今後の目標は?

5年生になると現場実習が始まります。そのため、今回の学術大会で得た知識や視点を基に、実習でさらに理解を深め、臨床や地域医療で役立つ知識を確実に身につけたいと考えています。


■後輩に伝えたいこと

学術大会に参加することは、自分の視野を広げ、成長するための大きなチャンスです。発表を通じて、現場の薬剤師や研究者から

直接ノイードバックを得られるのは、とても貴重な経験でした。後輩の皆さんには、ぜひ積極的に学会に参加し、現場での実践につながる知識を吸収してはしいです。

 

北里大学4年

久住直之(くすみ なおゆき)

久住さん(右)と竹中さん
久住さん(右)と竹中さん

■参加した学会について

医療業界が直面する最新の課題を学ぶこと、普段会えない方々と直接話すことも目的としました。(日本薬剤師会学術大会)


■ 気になった研究、発表は?

「地域の健康増進とセノンフメディケーション推進ヘの薬剤師の関与」では、震災と感染症対策の同時推進が強調されていた点が印象に残りました。後発医薬品の供給問題については、薬局が「医薬品の拠点」としての役割を取り戻す必要性を再認識しました。学生シンポジウムでは運営の一人として関わることができたことも大きな経験となりました。


■研究者や薬剤師とどんな話をしましたか?

オンライン上で知り合った薬学部5年生と、リアルで初めて会い、実習の楽しさなどについて話を聞くことができました。さらに、薬局アワードを運営する竹中孝行先生から、人間関係の育み方について経営者目線での考えを伺いました。懇親会では、日本薬剤師会の岩月進会長とお話する機会があり、AIの進展によって薬剤師の役割がどのように変わるかについても伺うことができました。


■参加して将来の進路に変化はありましたか?

学会を通じて、現場の薬剤師として変革することには限界があると感じ、医療業界を支援する企業で働きたいと考えるようになりました。


学生シンポジウムの運営に携わった久住さん
学生シンポジウムの運営に携わった久住さん

■今後の目標は?

医療業界が抱える長期的かつ複雑な課題をより深く理解し、具体的な解決策を見いだすために学びを続けていきたいです。今、医療業界は変革期を迎えていると思うので、その流れに遅れないよう努力していきたいと考えています。


■後輩に伝えたいこと

分科会での内容が分からなくても心配いりません。それが普通です。臆せずに社会人と話してくださいI!皆さん親切で、いろいろな人たちと話す中で多くの経験や視点を学ぶことができるはずです。


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