World Congress参加者レポート~日本薬学生連盟レポート
- ito397
- 4月9日
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2024年8月9日~16日の8日間、韓国でWorld Congressが開催されました。World Congress(略: WC)とはIPSFに属する団体の、世界中の薬学生が集う国際交流イベントです。参加者はさまざまなワークショップやシンポジウムに参加することができ、世界各地から集まった薬学生と交流を深めることができます。今回は日本から参加した皆さんの感想を紹介させていただきます。(執筆: 北里大学薬学部3年生 萩原希光)
─World Congressに参加したのはなぜですか。
・単純に英語を学びたかったことと、海外が好きで将来外国で薬剤師として働きたいと考えているので、海外と日本の医療の違いについて関心があったからです。
・海外の人と関わりたいという思いが強く、なかなか得られない機会であったため、WC開催の話を聞いてすぐに参加を決意しました。また、自分の英語や考えがどのように海外の人たちに伝わるのか、知りたかったからです。
─どのようなことが一番印象に残りましたか。
・韓国の運営側の努力と熱意に驚きました。ハードスケジュールの中でも参加者のことを一番に考え、全てのイベントにおいて全力を尽くしてくださいました。これは全ての国で簡単に行えることではないと思います。今回の運営団体であるKNAPSの全てのメンバーの方々の熱意、企業等からの信頼によって成り立ったイベントです。長く日本の団体に関わっている身として、たくさんのことを学ばせていただきました。運営への感謝を忘れないようにしたいと感じています。
・参加者たちの互いに関わろうとする意識が強く、すぐに打ち解けることができました。同じものを学ぶ人たちの間には、国籍や人種の違い、英語の訛りといったことは関係ないということを体感しました。
─参加したプログラムについて教えてください。
・8月13日はPublic Health Campaign とInternational Night に参加しました。Public Health Campaignは、病気に関するゲームをしながら病気の原因や予防などについて学ぶイベントです。夜はInternational Nightに参加し、さまざまな国のお菓子やアルコールなどを試食することができました。また自国の伝統的な衣装、日本の場合は浴衣を着てイベントに参加しました。いろいろな国の衣装を見ることができ、タレントショーなども開催されました。
・8月14日はExcursionとSeoul City Nightに参加しました。 Excursionでは企業で製剤設計のプロセス見学やmuseumの見学をしました。大学の講義で学んだばかりの内容や、日本の薬学についても触れられており、どれも興味深く面白かったです。Seoul City Nightでは、ソウルを訪問しました。韓国コスメや韓国フードの店が並び、時間が足りないと思うほどに満喫しました。韓国は近隣国なので、日本と変わらないのではと思っていましたが、文化や街並み、そして流行も日本と異なり、新鮮な気持ちで楽しむことができました。
・8月16日の午前中はCompetitionが開催されており、友人と PCE(Patient Counseling Event)に参加しました。2~3人のグループを組み、一つの症例に対して各々が考えた処方内容の提案、服薬指導を行います。発表にもロールプレーを含めたり小物を準備して聞き手に分かりやすいような工夫がされており、どの班も個性のある薬物治療を提案していてとても面白かったです。午後はWC最後のイベントのGala Nightでした。まるで豪華なパーティーに参加したようでした。Yonsei大学のバンド演奏がはじまりを彩り、食事をしながらCompetitionや優秀な団体への表彰などが行われ、終了後はWCで知り合った友人たちとたくさん写真を撮りました。WCが終わってしまうことがとても寂しかったです。
─どのような学び、成長がありましたか。
・一つ目はスピーキング力の向上です。毎日英語に触れる環境で過ごしていたため、自分から積極的に話しかけ、多くの人とコミュニケーションをとるようにしていました。二つ目は何事も楽しんで行動する力です。私は行動力がある性格をしていると思っていましたが、今回その力がさらに高まったと感じました。海外の友人たちが自分の興味に基づいて積極的に行動し、どんなことも楽しんで経験している姿を見て、私も見習いたいと思いました。三つ目は多くのことに興味を持つ姿勢です。普段の会話においても気になったことに関して多くの質問をし、もっと周囲のことや新しいことを知ろうとしていきたいと思います。
・韓国での開催ということもあり、韓国の文化やテーブルマナーなどについても交流やイベントを通じて学ぶことができました。また今回は世界中から参加者が集まっていたので、アジア圏以外の国の友人とも英語で会話をできたこと、また彼らの英語を聞くだけでも常に勉強になりました。
(MIL vol.101 2024Autumn掲載)






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