薬祖神例大祭が開催 —「くすりの街」日本橋に息づく歴史と祈り—

毎年「薬と健康の週間」に合わせて全国各地で執り行われる薬祖神祭。製薬企業や関連企業が集まる日本橋(日本橋室町の「福徳の森」)に鎮座する薬祖神社において、2026年は10月16日(金)に例大祭が執り行われた。
薬祖神が日本橋に祀られた由来
日本橋本町一帯は、江戸時代から薬種問屋が軒を連ね、現在に至るまで多くの製薬企業の本社や支社が集まる「くすりの街」として発展してきた。 古くからこの地の薬品業界では、医薬の祖神である大己貴命(おおなむじのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)を深く崇敬していた。こうした背景から、1929年に関係団体である東京薬種貿易商同業組合(現・東京薬事協会)が、上野の五條天神社から薬祖神の御霊をお迎えし、組合ビルの屋上に神社を創建したのが日本橋における薬祖神の始まりである。その後、2016年には日本橋室町の「福徳の森」の一角へ遷座され、今なお「くすりの街」の守り神として大切に祀られている。

式典と厳かな神事の様子
当日は好天に恵まれ、境内は多くの参拝客や日本橋界隈の製薬企業に勤める人びとで賑わいを見せた。午後1時より執り行われた神事では、五條天神社宮司が斎主を務め、無病息災、病気平癒、業界発展などを祈願した。続いて、薬祖神奉賛会副会長の中島孝氏による祈願詞奏上に続き、薬祖神奉賛会の役員や来賓、会員事業主が玉串奉奠を行った。


華やかな祭りの雰囲気と直会
神社の前には例年通り、協賛団体・企業の名が書かれたちょうちんがにぎやかに並び、祭りの雰囲気を一層演出した。
式典終了後には、近隣にある東京薬事協会へと会場を移して祝宴(直会)が催され、出席者同士の懇親を深めた。また、東京薬事協会内では参拝客にお汁粉が振る舞われ、秋晴れの心地よい気候の中、参拝に訪れた多くの人びとを楽しませた。




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