生理諸症状と、やさしく向き合う90分〜我慢しないセルフケアとOTC医薬品の選び方〜

大木ヘルスケアホールディングスの関連会社であるLAUGHBASE株式会社の主催により、2026年9月25日に大木ヘルスケアホールディングス株式会社の本社会場にて、社員を対象としたリアル参加型セミナー「生理と症状と、やさしく向き合う90分。」が開催された。
LAUGHBASE株式会社はこれまで、女性特有の心身の不調や悩みに向き合い、その解決に取り組む「フェムケア・カテゴリー」に着目して積極的な提案を行い、女性が活躍する社会の実現に貢献することを目指している。さらに、フェムケア・カテゴリーに対する取り組みを一層発展させるとともに、女性のヘルスリテラシーのさらなる向上の一助となるべく、情報発信と市場創造を担うプラットフォームを構築している。
当日は、株式会社トモズの登録販売者であり、生理用品やフェムケア、介護、食品、酒類などを担当する庄司なみ氏が登壇した。進行役はLAUGHBASE株式会社代表取締役の市川恭子氏が務め、男女問わず多くの社員が参加した。
「がんばらないで知る」から始まるフェムケア

本セミナーのキーワードは「がんばらないで知るだけでもう少し軽くなる」である。全てを完璧にこなすのではなく「ちょっと意識する」ことを軸に、生理痛やPMS(月経前症候群)といった身近な不調に対する正しい知識とケアの引き出しが紹介された。
知る:生理痛や不調のメカニズム
セミナーの前半では、生理周期の4つのフェーズ(生理期、卵胞期、排卵期、黄体期)の解説が行われた。
庄司氏は「生理の直前になると役目を終えた子宮内膜からプロスタグランジンという物質が分泌されます」と説明し、同物質は子宮を収縮させて経血を排出するのに不可欠な一方、過剰分泌されるとねじれるような強い下腹部痛を引き起こすと解説した。
また、プロスタグランジンは血流を通じて胃腸の筋肉にも影響を与えるため、庄司氏は「腸の動きが活発になりすぎることで、生理中にお腹が痛くなったり、便がゆるくなったり下痢をしたりするということがある」と述べ、腹痛だけでなく下痢や吐き気、お腹の張りが同時に起こりやすいことを指摘した。
生理前3〜10日頃から現れる心身の不調(PMS)と、生理開始直後からピークを迎える月経困難症(生理痛)の特性を整理し、庄司氏は「症状の出方や重さは一人ひとり異なるため、まずはご自身の体調の傾向を把握することが大切なポイントになる」と語り、自身の症状の性質を知る重要性を伝えた。
整える:フード・生活習慣・グッズの3本柱
セルフケアの引き出しとして、以下の3つのアプローチが提案された。
フード(食事): 「引くより足す」をモットーとし、失われやすい鉄分やマグネシウム、ビタミンB6、タンパク質、オメガ3系脂肪酸などを積極的に補うことが推奨された。
生活習慣: 睡眠は量より質(眠りに入る前や起きた後の工夫)を意識し、運動は血流を緩やかに巡らせるストレッチなどの無理のない運動を取り入れ、温活は3つの首(首・手首・足首)とお腹を温めることが大切であると解説された。
グッズ: 温熱アイテム、多様化する生理用品(吸水ショーツや月経カップなど)、骨盤サポート着用の利用など、便利な道具を積極的に取り入れることが紹介された。
選ぶ:OTC医薬品の設計思想を知る
ドラッグストアで購入できるOTC医薬品について、庄司氏は「どれが一番いい薬かということではなく、症状や状態、専門家との対話を通じて自分に合うものを選ぶことが基本の枠組みになる」と強調した。早く効くタイプ、胃の負担に配慮した成分入り、幅広い痛みに対応する製品のほか、お腹の張りや下痢を伴う場合には、子宮・腸の過剰な収縮や痙攣を和らげる「鎮痙成分」が配合された生理痛専用のOTC医薬品が有効な選択肢になると説明された。また、運転予定や空腹時など、個人のライフシーンに合わせて店頭の薬剤師や登録販売者に相談することが推奨された。
安心する・つなぐ:受診の目安と相談の地図
庄司氏は「これくらいで病院に行っていいのかな」と思った時点が十分な受診の理由であるとし、具体的なサインとして以下の4点を挙げた。
いつもと痛みが違う(急激な強まりやこれまでにない痛みを感じる場合)
寝込むほどつらい(日常業務への支障をきたす場合)
経血量が多く感じる(夜用ナプキンでも数時間持たないなど)
市販薬が効きにくい(用法通り飲んでも効果を感じられない場合)
また、庄司氏は「1人で抱え込まず、頼れる先を3つ持っておくのがいい」と述べ、身近なドラッグストアの薬剤師や登録販売者、婦人科、産業医といった「相談先の地図」を持つことが、安心につながると締めくくった。
今後の展望

セミナーの終了後、今後の展望について市川氏が語った。業界外への啓発活動や社会貢献の一環として、今後は銀行などの異業種企業向けにもセミナーを展開していく方針である。今秋以降は、管理職などを対象に「男性目線のケア方法」や職場での女性の健康ケア、コミュニケーション形成に焦点を当てたテーマを深掘りしていく予定であり、フェムケアの輪を社会全体へと広げていくための新たなチャレンジに意欲を見せている。



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