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問 糖尿病合併妊娠において血糖コントロールに用いられるのはどれか。【国試探検隊】

  • toso132
  • 5 時間前
  • 読了時間: 2分

問62 糖尿病合併妊娠において血糖コントロールに用いられるのはどれか。1つ選べ。 

❶ スルホニル尿素薬

❷ チアゾリジン薬

❸ ビグアナイド薬

❹ グリニド薬

❺ インスリン製剤          

(第111回薬剤師国家試験より)


***


蔵之介です。必須問題から糖尿病合併妊娠に関する設問です。妊娠糖尿病にインスリン注射を使うことを知っていれば、簡単に解ける問題です。胎児は胎盤から酸素や栄養分を受け取りますが、母体血と胎児血は完全に隔てられています。母体と胎児の間には「血液胎盤関門」があり、薬物は受動拡散により移行します。分子量が300~600の薬は通過できますが、1,000以上の薬は通過できません。経口糖尿病薬は分子量が小さく容易に通過しますが、分子量の大きいインスリン製剤は通過できません。そのため妊婦への投与が可能です【正解は5】。代表的な薬物の分子量と妊婦への影響をまとめます。インスリン製剤(商品名:ヒューマリンR)は、分子量5,808。胎児に移行しません。スルホニル尿素薬のグリメピリド(商品名:アマリール錠)は、分子量491。新生児低血糖や巨大児のリスクがあります。スルホニル尿素薬は、膵β細胞を刺激してインスリン分泌を促し、血糖値を下げます。胎盤を通過した薬は、胎児の膵臓を刺激します。過剰に分泌されたインスリンの働きで、糖が細胞内に取り込まれて脂肪として蓄えられます。その結果、4000gを超える巨大児になるリスクが高まります。出生後もすぐにインスリン分泌が止まらないので、新生児が低血糖に陥るおそれがあります。チアゾリジン薬のピオグリタゾン塩酸塩(商品名:アクトス錠)は分子量393で、動物実験で胎児毒性。ビグアナイド薬のメトホルミン塩酸塩(商品名:メトグルコ錠)は分子量166で、動物実験で催奇形作用。グリニド薬のレパグリニド(シュアポスト錠)は分子量704.91、動物実験で胎児通過性が報告されています。

そのほか「PMDAからの医薬品適正使用のお願い」として、2023年に2度目となるレニン-アンジオテンシン系薬(ACE阻害薬、ARB等)の妊婦禁忌が発出されました。また、2024年には、β遮断薬のビソプロロールフマル酸塩とカルベジロールの妊婦禁忌が解除されました。


出題予想

妊婦に投与禁忌の外用薬:にきび治療薬のアダパレンゲルやケトプロフェンテープ(妊娠後期)など


■解説

蔵之介(アポクリート株式会社)

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