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問◆世界アンチ・ドーピング規程において、禁止されている成分はどれか。【国試探検隊】

問82 世界アンチ・ドーピング規程において、禁止されている成分はどれか。1つ選べ。 

❶ カフェイン

❷ ストリキニーネ

❸ サリチルアミド

❹ デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物

❺ グアイフェネシン           

(第111回薬剤師国家試験より)


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蔵之介です。必須問題からドーピングに関する設問です。ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、フィギュアスケートの「りくりゅう」ペアの活躍は、今も記憶に新しい。「より速く、より高く、より強く」は、人類の永遠の夢でもあります。しかし、光あるところには影もあります。古代オリンピア、選手は羊の睾丸を食べて(テストステロン濃度を高めた?)競技に臨みました。米ソ冷戦の華やかなりし頃、ナショナリズムを背負い、国家ぐるみのドーピングが暗躍しました。筋肉増強剤(アナボリック・ステロイド)が登場すると、ソウル・オリンピック陸上100m走のベン・ジョンソン、メジャーリーガーのバリー・ボンズ、マーク・マグワイア、映画俳優のシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーなど…、世界中に蔓延しました。

1999年に世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が設立。ドーピングは、南アフリカの原住民が祭祀で呑む強い酒「dop(ドープ)」に由来します。その後も、選手の血液を抜いて保存し、試合直前に戻す血液ドーピング(エリスロポエチンと同様、赤血球が増加)、他人の尿を膀胱に注入して検査を誤魔化す、果ては、女子選手が人工的に妊娠・中絶を繰り返す中絶ドーピング(妊娠初期は運動能力が向上する?)…。

話がそれました。設問は、知らずに禁止物質を摂取してしまう「うっかりドーピング」。カフェイン、以前は禁止物質でしたが、2004年に禁止リストから外されました。ストリキニーネ、『シートン動物記』で毒餌として用いられるなど、「強直性けいれん」のイメージが強いです。かつては興奮薬(運動能力の向上効果はないよう)として用いられたため、常時禁止物質になっています【正解は2】。ストリキニーネを含むホミカエキスは、苦味健胃剤として胃腸薬に配合されることがあります。サリチルアミド(解熱鎮痛薬)、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物(鎮咳薬)、グアイフェネシン(去痰薬)は、総合感冒薬(OTC薬)などに配合されています。いずれもWADA禁止リスト対象外で、使用可能な薬剤です。


出題予想

スポーツファーマシスト、治療使用特例(TUE)、クレンブテロール、南天実、麻黄


■解説

蔵之介(アポクリート株式会社)

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