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第115回薬剤師国家試験からの新たな基本方針:2040年を見据えた教育改革と試験制度の刷新

  • toso132
  • 6 時間前
  • 読了時間: 3分

厚生労働省は、2040年以降の社会的役割を見据えた「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」の改訂や、社会的背景の変化に対応するため、2026年3月25日に新たな「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」を取りまとめた。本方針の策定にあたっては、医道審議会薬剤師分科会薬剤師国家試験制度改善検討部会において、2025年3月から同年12月まで計4回にわたる検討が重ねられた。厚生労働省は今後、この新たな方針に基づき、薬剤師国家試験の運用を行っていく予定である。


改訂の主要なポイントは以下の通りである。

試験科目の刷新

改訂モデル・コア・カリキュラムの学修領域に対応し、試験科目を「社会と薬学」「基礎薬学」「医療薬学」「衛生薬学」「臨床薬学」の5科目に再編する。なお、「薬学研究」については独立した科目は設けないが、受験者の課題発見・問題解決能力を評価するための要素として出題に盛り込まれる。


実践的能力の評価と出題形式の見直し

医療現場で求められる資質をより適切に評価するため、形式や運用が改善される。総合的な問題解決能力を評価する「連問」や「複合問題」については、組み合わせる科目の制限を撤廃し、より実践的な能力の評価を目指す。また、1問当たりの解答時間を確保するために複合問題の出題数を10問削減する。さらに、薬剤師に必要な資質を的確に確認できる良質な既出問題については、試験の質担保の観点から20%程度を目標に積極的に利活用する方針である。実務に即した技能や態度を確認する手段としては、引き続き写真や画像、イラストなどを積極的に活用していく。


合格基準と質の担保

合格基準については、現行の基本方針を概ね継続する。総得点については、平均点と標準偏差を用いた相対基準によって合格点を設定する。必須問題については、全配点の70%以上、かつ構成する一定項目ごとに30%以上の得点を必要とする。また、医療人としての高い倫理観を問うため、法律に抵触する内容や患者に重大な障害を与える危険性のある選択肢(いわゆる禁忌肢)を含む問題を継続して出題し、誤った知識を持つ受験者を識別する。


適用時期

本基本方針は、改訂モデル・コア・カリキュラムが適用された2024年度入学生が初めて受験する、2029年度実施の第115回薬剤師国家試験から適用される。


新方針に基づく試験科目・問題数一覧

試験は現行どおり2日間で実施され、出題数等の内訳は以下の通りとなる。


科目

必須問題

一般問題 (薬学理論問題)

一般問題 (薬学実践問題)

社会と薬学

10問

10問




※120問



基礎薬学

15問

30問

医療薬学

45問

45問

衛生薬学

10問

20問

臨床薬学

10問

20問

合計

90問 

125問 

120問 

※一般問題(薬学実践問題)は複合問題のみ出題される。出題数の配分は、概ね従来の科目別出題数と同等になるよう努めること。参考として第110回国家試験の科目別出題数は「社会と薬学」10問、「基礎薬学」15問、「医療薬学」30問、「衛生薬学」10問、「臨床薬学」65問の合計130問で構成されていた。

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