第111回薬剤師国家試験結果:新卒合格率は86.25%に上昇 既卒者には厳しい関門に
- toso132
- 4 日前
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2026年3月25日、厚生労働省より第111回薬剤師国家試験の合格発表が行われた。本年度の試験結果を昨年度(第110回)と比較すると、全体の合格率は微減したものの、新卒者の合格率が向上するという特徴的な傾向が見て取れる。
合格率は68.49%で微減
本年度の受験者数は12,774人であり、昨年度の13,310人から536人減少した。合格者数は8,749人、全体の合格率は68.49%(昨年度比0.36減)となっている。
項目 | 第110回(昨年) | 第111回(今年) | 増減 |
受験者数 | 13,310人 | 12,774人 | -536人 |
合格者数 | 9,164人 | 8,749人 | -415人 |
合格率 | 68.85% | 68.49% | -0.36 |
現役生の健闘と既卒者の苦戦
区分別に見ると、6年制新卒者の合格率は86.25%に達し、昨年度の84.96%から1.29上昇した。一方で、6年制既卒者の合格率は41.33%(昨年度比2.61減)に留まっており、新卒と既卒の合格率格差がさらに広がる結果となった。
6年制新卒合格率:86.25%(昨年:84.96%)
6年制既卒合格率:41.33%(昨年:43.94%)
設置主体別の状況
国立・公立大学が高い合格率を維持する中、私立大学も新卒に限れば85.86%と、全体の平均を上回る高い水準を示している 。
国立大学: 合格率 79.41%(新卒 87.85%)
公立大学: 合格率 82.92%(新卒 91.94%)
私立大学: 合格率 67.43%(新卒 85.86%)
大学別合格率の動向と昨年比
一部の大学では合格率に大きな変動が見られた。金沢大学や名城大学が極めて高い合格率を維持・向上させる一方で、千葉大学や東北大学といった難関国立大学で大幅な低下が確認された。
大学名 | 第110回合格率(総数) | 第111回合格率(総数) | 増減 |
金沢大学 | 93.33% | 94.87% | +1.54 |
岐阜薬科大学 | 73.65% | 80.43% | +6.78 |
東京薬科大学 | 77.85% | 82.21% | +4.36 |
名城大学 | 89.80% | 92.28% | +2.48 |
千葉大学 | 96.49% | 75.47% | -21.02 |
東北大学 | 92.59% | 80.00% | -12.59 |
総括
第111回試験は、新卒者の合格水準が向上し、現役受験生の対策が実を結んだ年と言える。しかし、既卒者の合格率低下や一部大学での合格率の落ち込みなど、試験の難易度変化の影響が如実に結果に反映される形となった。
資料出典: 厚生労働省「第111回薬剤師国家試験の結果について」および「第110回薬剤師国家試験の結果について」



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