top of page

地域医療の未来を担う実習生が企画!「小学生の薬剤師体験会」開催

  • toso132
  • 15 時間前
  • 読了時間: 4分


2026年7月23日、東京都台東区にある「みどり薬局」にて、小学生を対象とした「薬剤師体験会」が開催された。夏休みの自由研究にもぴったりな同イベントには、定員いっぱいの小学生(小学1年生〜5年生)が参加し、白衣に身を包んで薬局の役割や薬剤師の仕事について学んだ。  

今回のイベントは、薬局で実習に励む薬学部の実習生たちが中心となって企画・運営された。実習生と子供たちが一体となって盛り上がった当日の様子や、企画に込められた思い、そして実習を通して薬学生が感じた生の声をお届けする。  


クイズとお菓子を使った調剤体験で楽しく学ぶ

体験会は、薬局の役割や薬剤師の仕事を知る「薬剤師クイズ」からスタートした。処方箋の見方や「友達に薬をあげてはいけない理由」、薬剤師の多彩な業務範囲など、全7問のクイズを出題し、実習生たちがヒントを出しながら子供たちの理解を深めていった。  

続く「薬剤師体験」では、身近なお菓子や飲み物を薬品に見立て、本物さながらの調剤に挑戦した。水剤体験ではオレンジジュースと乳酸菌飲料をメスシリンダーで測って計量し、錠剤体験では処方箋の指示通りにタブレット菓子を薬袋へ入れた。また、散剤体験ではミルクフレーバーを秤で正確に測り分包機を使って包み、軟膏体験ではクリームと絵の具をヘラで混ぜるなど、本格的な体験が用意された。子供たちは目を輝かせながら作業に取り組み、楽しみながら薬剤師の仕事に触れるひとときとなった。

  

クイズに込められたこだわりと、薬学生の思い

今回のクイズ企画は、指導薬剤師のもと、1カ月の期間をかけて実習生がアイデアを出し合い作り上げたものである。  

特に実習生たちが工夫を凝らしたのが、「薬局でできることを線でつなごう!」という問題だ。このクイズでは、「少し熱が出た」「体のことがちょっと心配」といった日常の困り事に対して、薬剤師が受診勧奨をしたり市販薬(OTC)での対応を案内したりと、受診前の相談に乗る役割があることを線を結びながら楽しく学べるよう具体化された。  

単に正解を答えるだけでなく、「病院に行くべきか」「薬局の市販薬で様子を見るべきか」を判断するセルフケア支援やプライマリ・ケアの重要性を伝えるための工夫である。  

実習生たちは、これからの時代に大切なセルフケアや受診前相談の考え方を子供たちに伝えたいと考えており、重症なら病院への受診を勧め、軽い症状なら市販薬で対応を案内するなど、地域の中で患者さんを適切に案内・振り分ける役割もこれからの薬剤師に求められる大切な力だと感じていた。  

また、小学1年生から5年生まで幅広い年代の参加者全員に伝わるよう説明することの難しさについても、まずは「楽しい」と思ってもらうことが一番であるため、いかに子供に分かる言葉にかみ砕き、興味を持ってもらえるか試行錯誤を重ねたと振り返っている。


  

薬局実習で得た学びと、後輩たちへ贈る言葉

薬局実習の終盤を迎えていた実習生たちは、現場での体験を通して、大学での講義や学内実習とのギャップを大きく実感していた。  

学校で習う知識とは異なり、現場ではコミュニケーションや柔軟な対応が強く求められる。単に薬を集めるだけではなく、期限チェックや患者さん一人ひとりに合わせた細やかな気配りなど、業務の多さと奥深さを身をもって知ることとなった。特に慢性疾患を持つ高齢の患者さんが多い現場では、継続的な服薬状況や検査値の推移を見て改善しているか確認するなど、長期的なケアの視点を学べたことが大きな経験となったという。  

実習を乗り越えた先輩として、これから薬局実習に向かう後輩たちへアドバイスを求めると、医療現場で真に求められる「コミュニケーション能力」の本質についての熱いメッセージが語られた。  

会話をただこなすだけでなく、会話の流れから情報を「深掘り」してつなげることが何より重要になる。例えば、検査値をいきなり見せてもらうのではなく「最近、尿酸値が高かったですか?」と尋ねることで、患者さん自ら「そうなんだよ」と検査結果を見せてくれることがある。一言で終わらせずに「これはどういうことかな?」と会話を広げていく姿勢こそが、服薬状況の正確な確認や適切な指導へとつながっていく。実習生たちは、後輩たちにもぜひ現場での生きたコミュニケーションの重要性を体感してほしいと期待を寄せている。

  

地域に根ざした薬局と薬剤師の姿

みどり薬局が目指す「住みなれた街で最期まで楽しく健康に暮らすを応援する」という思い。体験会を通じて子供たちに伝えた「薬を渡すだけでなく、みんなの健康を守る」という薬剤師の役割は、まさに実習生たちが現場で肌で感じ取った姿そのものであった。  

未来の医療を担う薬学生たちのフレッシュな情熱と学びの姿勢は、地域医療の確かな一歩を感じさせるものであった。

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page