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一歩踏み出す勇気が、薬剤師としての未来を変える。湘南医療大学・第1期合格者が語る「がん治療薬学生エキスパート」への挑戦

  • toso132
  • 5 時間前
  • 読了時間: 4分
湘南医療大学 がん治療薬学生エキスパート
松永雅貴さん(左)と石坂芽生さん

薬剤師免許を取得する前から、専門性を磨く意義はどこにあるのか。日本臨床腫瘍薬学会が主催する「がん治療薬学生エキスパート」という新設された認定制度に、湘南医療大学薬学部の4年生、松永雅貴さんと石坂芽生(めい)さんが挑み、見事合格を果たした。「まだ学生だから」という殻を破り、未知の領域へ踏み出した二人が得た確かな手応えを紹介する。


プロの視点に触れる。大学の講義を超えた学びの価値

この制度の最大の魅力は、現場の第一線で活躍する専門薬剤師による講義を直接受けられることにある。石坂さんは「実際の現場で働く先生方の経験談を耳にできるのは、学生にとって非常に貴重な体験でした。がん領域の専門用語や薬の種類を臨床の視点から学べたことで、実習先で指導薬剤師の先生と対等に会話するための壁がぐんと低くなったと感じます」と、実習を見据えた手応えを語る。

また、松永さんも「大学の授業とは違う、現場ならではの鋭い視点を知ることで、がん治療に対する解像度が劇的に上がりました。単なる知識の暗記ではなく、治療全体の流れを具体的にイメージできるようになったことが最大の収穫です」と、教科書を超えた学びの深さを強調した。


忙しい学生生活との両立。仲間とつかんだ「自信」

CBTや定期試験、卒業研究の準備と、4年生の生活は多忙を極める。その中で14コマ以上の高度な講義を完走した経験は、それ自体が大きな財産となった。松永さんは「友達と一緒に勉強したことが、大きなアドバンテージだった」と振り返り、進捗を確認し合い、教え合う仲間がいたからこそ高いモチベーションを維持できたと話す。

この挑戦は、日々の大学の勉強にもポジティブな影響を与えている。石坂さんは「がん領域はCBTでも配点が高い。エキスパートの勉強を先に行っていたことで、大学の授業が始まったときには『あ、これはあの話だ!』と、より理解が深まる感覚がありました」と、知識が有機的に結びついた喜びを語ってくれた。


「挑戦した」という事実が、将来のキャリアを後押しする

二人はすでに、この合格をきっかけに将来のビジョンをより鮮明に描き始めている。松永さんは「がん領域に関わりたいという気持ちが確信に変わりました。就職活動においても、学生時代からこれだけ意欲的に学んできたんだという、自分だけの強いアピールポイントになります」と前を向く。

石坂さんも「どの道に進むにしても、がんの知識は不可欠。学生のうちに一歩踏み出したという成功体験が、これからの自分を支えてくれるはずです」と、挑戦によって得た精神的な成長を語った。


最初の一歩は、怖がらなくていい

がん治療薬学生エキスパートについて、二人は「いきなりすべてを理解しようとせず、まずは抗がん剤の名前を覚えることから始めてみてください。名前が分かってくると、そこから治療の全体像へと知識が繋がっていきます」と、着実なステップの重要性を説く。

最後に、「自分にはまだ早い」と迷っている後輩へ向けてメッセージを送った。「4年生の今こそがベストタイミングです。難しそうに見えるかもしれませんが、挑戦して得られるのは知識だけではありません。やり抜いた後の自信、そして領域に対する恐怖心の払拭。これらは何物にも代えがたい価値があります。ぜひ、仲間と一緒に勇気を出して挑戦してみてください!」


【Column】がん治療薬学生エキスパートとは

一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)が、将来のがん専門薬剤師の育成を目的に設立した認定制度。eラーニングによる高度な専門講義の受講と修了試験への合格が条件となる。

学習内容:がんの病態、各種がんの標準治療(レジメン)、抗がん剤の副作用マネジメント、緩和ケアなど、臨床に直結する専門知識を網羅的に学習する。

意義:学生のうちから高度ながん薬物療法に触れることで、臨床現場で即戦力となる基礎体力を養い、専門薬剤師を目指すキャリアパスの構築を強力に支援する制度である。

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