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JAPANドラッグストアショー開催―過去最大規模で描くドラッグストアの未来像

尾池氏
尾池氏

人々の生活インフラとして定着し、いまや10兆円産業を超えて13兆円産業への成長を目指すドラッグストア業界。2026年7月31日(金)から8月2日(日)までの3日間、東京ビッグサイトにて過去最大規模となる「第26回 JAPANドラッグストアショー」(一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会主催)が開催される。今回は「セルフメディケーションによるドラッグストアの未来像 next25」をテーマに掲げ、実行委員長を務める尾池勇紀氏(光株式会社代表取締役社長)に、本イベントの見どころや薬学生に注目してほしい新たな試み、そして業界が果たすべき未来の役割について聞いた。

 

Q. 今回で26回目を迎える「JAPANドラッグストアショー」の概要や特徴について教えてください。

今回は、2026年7月31日(金)から8月2日(日)までの3日間、東京ビッグサイトの東展示場(1・2・3・7・8ホール)で開催します。前回は4つのホールを使用しましたが、今回は5つのホールを使用し、実質的に過去最大のスペース・最大規模での開催となります。出店コマ数も昨年より順調に増加しており、ヘルスケアやビューティーケアといった主要カテゴリーが大きく伸びています。

イベントの魅力は、BtoB(ビジネス)とBtoC(一般生活者)の両方にとって価値がある点です。金曜日はビジネス来場者のみ、土日は一般の生活者の方もご来場いただけます。昨年は約9万9,500人の方にご来場いただきましたが、内訳としてはビジネス来場者が約3割、一般来場者が約7割という形になっています。

 

Q. 今回のテーマ「セルフメディケーションによるドラッグストアの未来像 next25」には、どのような思いが込められているのでしょうか。

この「next25」というテーマは前回の内容を踏襲したものです。過去25年の歩みを経て、「次の25年(next25)に向けて業界をどのようにしていくか」という強い思いが込められています。

現在、世の中の環境は激しく変化しており、常に有事に対応するようなスピード感が求められています。その中で、私たちが13兆円産業を目指してどのような未来を描いていくのかを、業界全体で真剣に考えられる場にしたいと考え、このテーマを設定しました。

特に生活者に対しては、「セルフメディケーション」の大切さを一番のメッセージとして伝えたいと考えています。国の医療費問題が深刻化する中、軽度な不調は自分たちで対応していく意識がとても重要になります。ドラッグストアショーを通じて「こんな商品があるんだ」という新たな発見をしていただき、健康維持につなげていただきたいですね。

 

Q. 今大会ならではの見どころや、注力されている特別企画について教えてください。

私が京都で事業を展開している縁もあり、今回は地域性を盛り込んだ「京都物産展」を展開します。京都の水や米を使い、現地で瓶詰めされた日本酒のブランド「GI京都」や 、漬物、香などを実際にブースで販売する予定です。

また、人気の特別企画ゾーンはさらにパワーアップしています。今回で4回目を迎える「フェムケアゾーン」は、ミニセミナーで立ち見が出るほど注目度が高く 、今回も測定体験コーナーなどを用意しています。

さらに、今年からの新しい取り組みとして「マタニティ&ベビーケアゾーン」を新設しました。「家族みんなで支える出産と育児のケアをドラッグストアから」をテーマに 、妊活サポートからプレマタニティ、産後ケア、ベビーグッズまで幅広くカバーします。現代の共働き世代や男性の育児参加に寄り添い、家族全員での育児を支える商品やサービスを提案します。

このマタニティ&ベビーケアゾーンは、先ほどのフェムケアゾーンと親和性が高いため会場内で隣接させており、出展企業にとっても来場者にとっても相乗効果が生まれるように配慮しています。また、会場内には授乳室やオムツ替えコーナー、ベビーカー優先入場ゲートを設置し、赤ちゃん連れのご家族が快適に過ごせる環境を整えています。


フェムケアゾーン
フェムケアゾーン

 

Q. 「食と健康ゾーン」でも、アワードの選考基準が変わるなどの新しい動きがあるそうですね。

今年から「食と健康アワード」において、従来の「食品カテゴリー」と「サプリメントカテゴリー」を別々に分けて表彰することにしました。

これまでは一括で審査していたため、どうしても試食して「おいしいもの」が受賞しやすい傾向にありました。しかし、サプリメントの本来の価値は効能効果や栄養補給にあります。サプリメントを開発するメーカーにも公平にスポットが当たるよう、市場の伸長率や販促への取り組みなども含めた新しい明確な表彰基準を構築し、それぞれの部門でグランプリやダイヤモンド賞などを授与する形へと進化させます。


Q. 薬学生や大学に向けて、今回新しく用意された企画はありますか?

今回、最も注目していただきたいのが、新設する「ドラッグストアアカデミックフォーラム」です。このフォーラムに参加する前に、まずは展示ホールの「主催者展示コーナー」を見てから参加していただくと、業界への理解がより一層深まります。主催者展示コーナーでは、売上・店舗数の推移、災害時の役割、DXやSDGsへの取り組みなどがパネルで展示されており、まずはここで業界の「全体像」をつかむことができます。ドラッグストアが確固たる社会インフラであることを頭に入れてからアカデミックフォーラムに進むことで、発表される研究の価値や、薬剤師が果たすべき未来の役割がより深く見えてきます。アカデミックフォーラムは、ドラッグストアにおける薬剤師の高度な実践研究や地域医療への貢献を体系的に発信することを目的としています。具体的には、2024年から2025年にかけて各学会で発表された実績のある演題を一堂に集め、ポスターセッション形式で展示します。一般のお客様の混雑を気にせず、学生の皆さんや大学の先生方がアカデミックな視点でじっくりと交流できるよう、今回は会議棟で開催します。会場では各企業の特色が分かる動画などを放映する予定ですので、それぞれの企業のカラーや最先端の取り組みを肌で感じていただけるはずです。


主催者展示コーナー
主催者展示コーナー

また、例年大盛り上がりの「薬科大学対抗クイズ大会」も開催します。昨年は関東の大学の6チームが競い合いましたが 、今年は全国規模に広げようと、関西の大学にも積極的にお声がけをしています。大学の枠を超え、現役の勤務薬剤師も交えたチーム戦となるので 、こちらもぜひ楽しみにしてください。


薬科大学対抗クイズ大会
薬科大学対抗クイズ大会

 

Q. これからの未来において、ドラッグストアが果たすべき「役割」についてどのようにお考えですか。

病院は「病気になってから」行く場所ですが、ドラッグストアの役割は「病気になる前」の日常生活の中でお客様と出会えることにあります。日々の生活習慣や、ちょっとした体の不調のタイミングで出会ったときに、「受診を勧めるべきか」、それとも「食生活や運動、サプリメントで対応できるか」を判断し、重篤な病気になる前の段階でサポートができます。生活者の身近に寄り添い、より長く元気に過ごしていただくための社会インフラとして 、ドラッグストアは国全体にとっても非常に重要な役割を担っていくと考えています。

 

Q. 最後に、未来の薬剤師を目指して勉強に励む薬学生へのメッセージをお願いします。

ドラッグストアの店舗伸長率(107%)においては、直近3年間でコンビニエンスの伸長率より高く、売上において10兆円を超えてなお、13兆円規模へと右肩上がりに成長を続けている極めてダイナミックな業界です。確固たる社会インフラとしての位置付けを確立した今でも 、私たちが薬剤師として社会に「やれること」はまだまだたくさんあります。

今回新設するアカデミックフォーラムを見ていただければ、ドラッグストアがいかに専門的な実践研究を行い、未来への可能性を秘めているかがお分かりいただけると思います。皆さんが将来どこで働くかを考える就職活動の選択肢として、これほど未来のある業種・業態はほかにありません。ぜひドラッグストアショーに足を運び、その熱気と未来の一部に直接触れてみてください。


第26回 JAPANドラッグストアショー

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