【薬師のことのは|ほうかご】インターンシップって、行く意味あるの?
- toso132
- 2 時間前
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執筆:しほ(薬剤師)

薬学生の皆さん、こんにちは。しほです。こちらの連載では、薬剤師になってから、私が気付いた『学生時代に”あれ”をやる意味』をお話しています。今日のテーマは、『インターン(インターンシップ)』です。私は皆さんと同じ6年制卒で、インターンにも複数参加しました。「インターンって行く意味あるの?」と、思われている方もいるかもしれません。貴重なお休み期間、存分に楽しみたいですよね。たった数日でいいです。この“インターン”に時間を使ってみませんか? きっと、自信を持った将来の決断につながるはずですよ。
インターンとは、在学中に企業で実務を体験するなどして、会社のことをよく知る場のことです。1day・短期インターン(1日〜2週間)もあれば、長期インターン(数カ月〜)もあります。大学のキャリアセンター、就活サイト、企業の公式サイトなどで募集があり、企業によって開催時期が異なります。

私は、4年生の夏休みに初めてインターンに参加しました。4年時は製薬会社を選びました。今は皆さん、インターンの参加時期が早期化しているそうですが、当時、4年生でその企業に参加していたのは自分も含めて2人しかいませんでした。その他は全員5年生の先輩方で、全国から多数集まっていました。日程は1週間。その企業や製品を学び、MRさんへの同行、プレゼン…さまざまなプログラムが用意されていました。企業のこと、MRのこと、ここを目指すインターン生のことなど、対面でないと分からないことが、そこにはありました。
ある日の朝、私は集合時間の5分前に会場の席に到着しました。すると、「おぉ!4年生!やっと来たか!」と、先輩に言われました。周りを見渡すと、私以外のインターン生は席にそろっていました。自分は時間に間に合っている気でいましたが、社会人としてはこの姿勢は不適切だったのです。大学では授業開始までに席に着ければいい。それと同様な学生気分ではいけなかったのです。私はその日注目を浴びて、自分の至らなさを痛感しました。私のような恥ずかしい経験をしないように、皆さんもお気をつけくださいね。
社会人になり、インターンにて就職前に社会を少し経験できたことは非常によかったと思っています。プログラム終了後には、懇親会がありました。そこで、先輩にこっそりと言われた言葉を今でも覚えています。「ねぇ、○○さん。懇親会でも、会社の雰囲気をちゃんと見るんだよ」と、耳打ちをされました。ただ楽しむだけではいけないのです。プログラムと違う場所で話すことは、より深い内容になることもあります。実際にその企業に就職したら、目の前の方々と一緒に仕事をすることになります。その懇親会での空気感について自分がどう感じるのか、会社のどのような部分に魅力を感じて、入社を希望するのか。インターンの段階では、選ばれる一面がある一方で、自分たちも会社を選びに来ているということを忘れてはならないのです。
5年生になり、私は薬局のインターンに複数参加しました。“薬局”と一括りに言っても、会社によって全く異なります。皆さんは、就職後にどのようなことを重視しますか? やりたいことをできるか、福利厚生、教育面の充実など、それぞれでしょう。
私が学生時代に想定できていなかったのは、“時代の変化に対応している会社か”ということです。医療、そして薬剤師に求められる役割や取り巻く環境は、年々変化しています。ここ数年においては、オンライン診療、マイナ保険証、緊急避妊薬の薬局販売などは、皆さんも想像しやすい変化ではないでしょうか。
きっと、皆さんが働き始める頃には更に時代は変化しています。2年に1度、調剤報酬改定というものがあり、調剤に関わる点数(値段)や、仕組みの改定が行われます。それを経ても尚、成長し続けている会社か否かは、就職後の安心のためにも大切なポイントではないでしょうか。そのような話も、インターンできっと聞くことができます。
今回はインターンの話をしましたが、企業説明会においても、個人的には手軽なオンラインより対面がおすすめです。会社の空気感を肌で感じ、より深く知りながら自分の価値観に合う企業を探せるため、就職後、「思っていたのと違った」というギャップを防ぐことができるでしょう。
6年間の血のにじむような努力の後、自分にぴったりの就職先で大きく羽ばたくために、インターンをぜひ、活用してみてください。

プロフィール
しほ:薬剤師。一児の母。薬学の専門性に加え、英語学習にも挑戦。AI時代だからこそ、自身の「生の声」で伝えることを大切にし、ポッドキャストやブログを通じて健康・育児・学習の記録を多角的・多層的に発信している。【note】https://note.com/kusushi_kotonoha



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