【岡山大学病院】寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設
- toso132
- 4月20日
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中山間地域の薬剤師不足解消と地域医療DXの推進へ
岡山大学は2026年4月1日、岡山大学病院薬剤部に寄付講座「遠隔地域薬学講座」を開設した。同講座は、岡山県真庭市の医療法人美甘会 勝山病院からの寄付により設置されたもので、専任教員として助教の菊岡亮氏、兼務教員として教授の座間味義人氏が着任。中山間地域における深刻な薬剤師不足の解消と、デジタル技術を活用した医療改革(DX)の推進を主眼としている。
県北・真庭地域から始まる医療革新
同講座が主なフィールドとする岡山県真庭市は、岡山県北部に位置し、鳥取県と境を接する県内最大の面積を持つ自治体である。豊かな自然に恵まれる一方で、典型的な中山間地域として人口減少と高齢化が進行しており、医療資源の確保が大きな課題となっている。
現在、こうした地域では医師や看護師のみならず、薬剤師の不足や偏在も深刻化している。地域包括ケアや在宅医療が推進される中で、薬剤師にはこれまで以上に質の高い薬物療法支援と、多職種連携における役割の拡大が求められている。
同講座の開設にあたり、座間味氏と菊岡氏は、中山間地域が抱えるこうした現実に触れつつ、「大学病院の教育・研究機能と地域医療の現場を結びつけることで、遠隔医療やDXを活用した新しい薬剤師の役割を示していきたい」とその決意を述べている。これは、高齢社会における課題解決を掲げてきた同院の取り組みをさらに発展させる試みである。
新たな地域薬学モデルの構築
同講座では、真庭地域を実証の場とし、岡山大学病院薬剤部が培ってきた高度な臨床薬学の専門性とDXの実績を融合させる。具体的には、以下の取り組みを通じて新たな地域薬学モデルの構築を目指す。
・遠隔医療やオンライン服薬指導、医師から薬剤師へのタスクシフト(業務移管)の推進。
・病棟・外来・在宅を一体とした薬剤師実務研修プログラムを構築し、質の高い薬物療法を実践できる人材を育成。
・ポリファーマシー(多剤併用)対策やセルフメディケーション支援など、エビデンスに基づく住民支援を通じた健康増進。
持続可能な医療の実現に向けて
設置期間は2028年3月31日までの2年間を予定している。両氏は、「地域の医療機関や住民の皆さまと連携しながら、持続可能な地域医療の実現に貢献していきたい」と展望を語る。
岡山大学は同講座を通じて、真庭地域をはじめとする中山間地域の医療の質を向上させるだけでなく、日本全国の地方自治体が直面している課題を解決するための先駆的なロールモデルを提示していく。
講座の概要
名称:遠隔地域薬学講座
担当教員:
(専任)菊岡 亮 助教(特任)
(兼務)座間味 義人 教授
寄付者:医療法人美甘会 勝山病院(岡山県真庭市)
設置期間:2026年4月1日~2028年3月31日



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