「猫猫の薬科大探訪」で紐解く、漢方の奥深き世界
- toso132
- 4月24日
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横浜薬科大学、日本薬科大学、第一薬科大学の3薬科大は、大人気TVアニメ『薬屋のひとりごと』とのコラボレーション企画「猫猫(マオマオ)の薬科大探訪」を始動させた。2026年3月18日から11月1日まで開催される同プロジェクトについて、日本薬科大学の広報部長を務める齋藤博氏と、漢方・統合医療教育・研究センター教授の山路誠一氏が、オープンキャンパスを軸とした漢方教育への熱き思いを語った。
薬学の本質を伝える「最高のマッチング」
今回のコラボレーションの背景について、広報部長の齋藤氏は、作品の世界観と大学の教育環境の親和性を強調する。
「数ある作品の中で本作を選んだのは、薬にまつわる知識を作中で扱っているアニメが極めて稀であり、漢方に注力する3大学にとってこれ以上ないモチーフだったからです。作中で描かれる『毒と薬は表裏一体』という視点は、教育的にも非常に価値が高い。薬学の本質をアピールする上で、ベストな選択だと確信しています」
また、中高生の間で圧倒的な認知度を誇る同作を通じて、薬学業界全体を活性化させたいという狙いも齋藤氏は明かした。
「謎解き」がつなぐ、数千年の知恵と最先端医療
企画のキャッチコピー「時代を超える知恵、漢方の謎を解け。」には、伝統と革新の両面が込められている。漢方薬学教育を担当する山路氏は、現代における漢方の重要性を次のように説く。
「数千年前から続く漢方の知恵は、決して過去のものではなく、現代の医療現場でも形を変えて活用されています。例えば、術後の腸閉塞予防や、抗がん剤の副作用による下痢の抑制など、現代ならではの予防的投与が主流になりつつあるのです。このように古い歴史を持ちながら最前線で使われる漢方の奥深さを、猫猫の『謎解き』というプロセスを通して高校生に伝えたい。それが薬学への興味を喚起する大きなきっかけになると考えています」
学生がナビゲート、五感で味わう薬科大学の魅力
同プロジェクトのメイン舞台となるのは、4月26日や5月6日などに開催されるオープンキャンパスだ。2026年4月24日に公開される、猫猫が大学を訪れるスペシャルコラボ動画の世界観をリアルに体験できる仕掛けが用意されている。
最大の見どころは、薬学生たちがナビゲーターとして参加することだ。参加する高校生に対し、学生たちが自らの学びを交えて薬学の魅力を直接解説する。「学生たちが主体となって高校生を導くことで、より身近に薬学の楽しさを感じてもらえるはずです」と齋藤氏は語る。高校生は学内の漢方資料館や薬用植物園を巡り、生薬や貴重な資料をヒントに謎解きの答えを探していく。この体験を通じて、古来の薬師と現代の薬剤師の技術を比較・体験できるほか、参加者対象の限定ノベルティグッズも用意されている。
漢方史料館
「探求心」こそがAIを超える武器になる

今回のプロジェクトを通じて両氏が期待するのは、自ら学ぶ姿勢を持つ学生の育成である。山路氏は、薬剤師の新たな可能性について次のように言及した。
「漢方という独自の『武器』を持つことで、医師に対しても治療の提案ができる付加価値の高い薬剤師を目指してほしいと考えています」
また齋藤氏は、技術革新が進む未来を見据えてこう結んだ。
「将来、西洋薬の調剤がAIに取って代わられる可能性がある中で、試行錯誤が必要な漢方を理解する薬剤師こそが、AIには再現できない存在になります。猫猫のような飽くなき探求心を持つ学生が、オープンキャンパスでの先輩たちとの触れ合いを通じて、これからの医療を支える志を持ってくれることを期待しています」
同プロジェクトは10月31日まで継続され、10月25日の学園祭でフィナーレを迎える予定だが、その後も薬用植物園の活用などを通じ、天然物から薬が生まれる「知恵のつながり」を次世代へ伝えていく方針だ。









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