メディセレと江南スカイ語学院が提携 薬剤師教育の国際化へ新機軸
- toso132
 - 9月17日
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薬剤師国家試験予備校「株式会社Medisere(メディセレ)」は、このほど韓国の「株式会社江南スカイ語学院」と教育提携を結んだ。2025年9月11日にメディセレ本部(大阪)で調印式が行われ、メディセレ代表取締役社長の児島惠美子氏が、本提携の意義について説明した。
医療の構造的課題に教育で貢献
児島氏は、日本の医療が抱える構造的課題、特に医薬品の安定供給や創薬力の低下に触れ、「この国家的課題に対し、事業の根幹である『教育』の力、すなわち質の高い人材を育成することで貢献できる」と述べた。薬学部に韓国人留学生が増加する中、言語の壁が国家試験合格の障壁となるケースが散見されることから、両社が協力して留学生のサポート体制を強化するという。
卓越した実績が提携の決め手に
今回の提携先である江南スカイ語学院は、日本の薬学教育を目指す韓国人留学生のパイオニア的存在だ。特筆すべきは、過去に輩出した卒業生24人全員が日本の薬剤師国家試験に合格したという卓越した実績である。児島氏は「この実績に裏付けられた教育連携を通じて、意欲の高い留学生と日本の薬学生が共に学ぶ環境を創出する。このことは、双方のモチベーション向上と多角的な視点の涵養に大きく寄与する」と期待を寄せた。
国際感覚を備えた次世代の人材育成へ
薬剤師の役割が高度化・多様化する現代において、専門性に加え、語学力や異文化理解といった国際感覚は不可欠な要素となりつつある。児島氏は、「本提携によって育成・輩出される、日韓両国の医療制度に精通した人材ネットワークは、将来的に製薬企業の国際共同開発や海外事業など、新たなキャリアパスを目指す薬剤師にとっても、貴重な基盤となり得る」と述べ、日本の医療の未来に貢献するだけでなく、次代を担う薬学生に新たな展望を提供する、教育的に意義深い試みであると強調した。







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