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大学連携で「薬食同源」を実践 女子栄養大学と日本薬科大学が共同で薬膳調理実習を実施

更新日:7月18日



調理に取り組む学⽣
調理に取り組む学⽣

全国的に大学間の連携が活発化しており、それぞれの強みを活かした独自の取り組みが進んでいる。その一つが、女子栄養大学(2026年4月より「日本栄養大学」に改称)と日本薬科大学による協力関係だ。

両大学は、古くから伝わる「薬食同源」の理念を現代に生かし、食と医療の連携を通じて地域社会に貢献することを目指し、2019年9月に包括連携協定を締結した。

この連携は多岐にわたる。始まりは、箱根駅伝出場を目指す日本薬科大学陸上競技部の栄養指導だった。その後、2022年からは鴻巣市内の交流施設「にこのす」にある

カフェで、両大学の学生が地元食材を使ったメニューを定期的に提供し、地域との接点を増やしている。


実践的な「薬膳調理実習」で知識と技術を習得

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さらに、2023年度からは正規科目として「薬膳調理実習」を共同開講している。これは、日本薬科大学医療ビジネス薬科学科栄養薬学コースの選択必修科目である「栄養・薬粧品実習」の中で実施される。

この実習の講師は、香川調理製菓専門学校で中国料理を担当する土屋純一助教授が務める。土屋氏は、ホテルパシフィック東京や東京ベイホテル東急での勤務経験を持ち、「公益社団法人 日本中国料理協会」池袋副都心支部の理事・事務局長も務めるベテラン料理人だ。学生たちは、土屋氏から食材の効能や調理方法について実践的に学び、深い専門知識と技術を身につけている。

2025年4月25日(金)と5月16日(金)には、栄養薬学コースの3・4年生計8人が、香川調理製菓専門学校で実習に参加した。

今回の実習では、胚芽米、万能ねぎ、人参、菜の花、きくらげ、黄ズッキーニ、ホタテ、さやいんげん、大根、赤ピーマン、黄色パプリカ、筍、クレソン、ナツメ、蓮の実、クコの実といった旬の食材がふんだんに使われた。これらの食材を通じて、学生たちは薬膳の理論と実践を深く結びつけ、その奥深さを実感している。


完成メニューの⼀例
完成メニューの⼀例


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