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【薬学ゼミナール】第112回薬剤師国家試験に向けての学修のポイント

10 分前
読了時間: 3分

<国試の振り返りと近年の傾向>

薬剤師国家試験(国試)の学修のポイントをお伝えする前に、前回までの国試を振り返って傾向を確認しましょう。

国試の合格基準が相対基準になってからの厚生労働省発表合格ラインを比較すると、第108回は235点で最も高く、第109回は210点と最も低く、その差は25点もあります。第111回は213点(正解が3つで採点された問題1問、採点対象から除外となった問題2問を含む)でした。合格ラインは変動幅が大きく、合格基準は相対基準ですから、合格ラインの情報に左右されず、確実に正答できる問題を増やす学修をしましょう。

薬学ゼミナール自己採点システム(薬ゼミレコード)のデータ(第111回国試集計数:10,965名)による正答率60%以上の問題数は第111回で235題(図1)、第110回で240題、第109回で224題、第108回で266題でした。つまり、多くの受験者が正答できる問題(正答率60%以上の問題)で確実に正答できれば、合格ラインを突破できるということです!

国試の既出問題や模擬試験の問題で学修するときは、早い段階では全体を見直し、国試が近づいてきたら正答率60%以上の問題を繰り返し解いて理解することを意識しましょう。特に、必須問題は正答率80%以上の問題が多いため(図1)、問題集などを利用して繰り返し解くことや類似問題で応用力をつけることが重要です(図2)。


図1 第111回薬剤師国家試験(正答率別問題数)
図1 第111回薬剤師国家試験(正答率別問題数)

図2 既出問題の解法(正答率60%以上の問題)
図2 既出問題の解法(正答率60%以上の問題)

<検査値をマスターしよう>

 近年の国試では、症例・検査値・処方薬などから腎機能や副作用発現など患者個別の状況を読み解き、処方(変更)提案を行う問題が多く出題されています。「個別最適化薬物治療」への薬剤師の積極的関与が求められていることが背景にあると考えられます。

 このような問題を正答するためには、血中尿素窒素(BUN)、血清クレアチニン(Scr)、GFRなどの数値から腎機能が正常か否かを判断して、提案する薬を選択する必要があります。既出問題に頻出の検査項目については、基準値を覚えて、異常が確認できるようにしましょう(表1)。もちろん、検査値を読み取る力は、薬剤師になってからも職能を発揮するために重要です。


表1 実務実習の経験と繋げて学修する検査値の事例
表1 実務実習の経験と繋げて学修する検査値の事例

<出題されやすい医薬品や話題>

 国試を受験する現役生が実務実習に参加したときに、臨床で頻用されていた医薬品が国試に出題されやすい傾向があります。実務実習で処方される頻度の高かった医薬品や新しい剤形など実習の経験を思い出しながら、国試の学修を進めましょう。これから実務実習に参加する薬学生の皆さんは、学んだ内容を概念的に整理できるようにしましょう。

 また、衛生などを中心に、時事的な話題や流行した感染症なども出題されます。日々のニュースでも新しい情報を入手し、気になったことを調べる習慣をつけましょう。

 

 <忘れずにやって欲しいこと>

①国試のタイムスケジュールを把握:国試は2日間、長時間の集中力が必要になります。模擬試験などを活用して、タイムスケジュールを把握しましょう。全体的な時間配分が把握できていれば、国試当日に焦らず受験することができます。

②苦手範囲の把握と対策:模擬試験を受験した人は個人カルテ(例示:図3)を見直して、苦手範囲を確認しましょう。特に正答率60%以上の問題は、解説書を参考に周辺知識も見直しましょう。

③国試当日を意識した準備:国試会場に持参する勉強ツールを準備しましょう。普段使っている参考書を全て会場に運ぶのは難しいかもしれません。国試当日に最終確認すべきポイントを意識して、要点をまとめたノート作りや本の活用をしましょう。



図3 模擬試験(個人カルテ)の活用事例
図3 模擬試験(個人カルテ)の活用事例



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