読者の皆さんは、調剤報酬が全体の額として増加し続けていることはよくご存じだと思う。しかし薬局薬剤師一人が1年間に受け取る技術料に着目すると、一貫した統計としてさかのぼれる上限の2010年以降、約1100万円でほとんど増減がない(図表)。その一方で「薬剤師が1100万円の技術料を得るために必要な労力」は増加し続けている(注1)。2026年の調剤報酬改定についても読者の皆さんのところにさまざまな情報が入ってくると思うが、筆者は2年ごとの改定に薬局が振り回される慣習はナンセンスだと考えており、議論に深入りしたいとも思わないので、少し違った視点から調剤報酬改定について考えてみたい。