静岡県病院薬剤師会と静岡県立大学薬学部が連携協定を締結、地域医療貢献へ
- toso132
- 6月17日
- 読了時間: 2分
更新日:7月8日

2025年6月9日、静岡県病院薬剤師会と静岡県立大学薬学部は、薬剤師の養成と地域医療への貢献を目指し、連携協定を締結した。これは、静岡県が抱える薬剤師不足、特に病院薬剤師の不足という喫緊の課題に対応するものだ。
静岡県の深刻な薬剤師不足
2022年時点で、静岡県の薬剤師数は人口10万人あたり190.5人と、全国平均の202.6人を下回っている。さらに、厚生労働省が2023年6月に公表した「薬剤師偏在指標」によると、静岡県の病院薬剤師偏在指標は約0.66と全国40位に留まる一方、薬局薬剤師指標は約1.01と全国16位と比較的高水準である。このデータは、静岡県において病院薬剤師の養成と確保が最も重要な課題であることを明確に示している。
協定による連携強化と今後の展望
これまでも両機関は薬剤師養成において協力体制を築いてきたが、今回の協定締結により、その連携はさらに強化される。具体的には、薬学実務実習における相互協力や医療薬学に関する情報交換が促進され、地域医療の発展に向けたさまざまな取り組みが、より組織的かつ継続的に実施できる体制が整う。
今後、両機関が持つ専門知識とネットワークを最大限に活用し、静岡県内外で活躍できる優秀な薬剤師を育成していく方針だ。これにより、地域に根ざした医療体制の強化を目指し、静岡県の医療をより一層支えていくことが期待される。具体的な連携内容については随時協議が行われ、必要に応じて覚書を締結しながら、実践的で実効性のある取り組みが進められていく予定だ。
Comentarios