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イオン、ツルハHD、ウエルシアHD、が経営統合へ!日本最大のドラッグストア連合が誕生

  • ito397
  • 4月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月17日



4月11日、イオン株式会社、株式会社ツルハホールディングス、ウエルシアホールディングス株式会社の3社は合同で記者会見を開き、経営統合について発表した。今回の統合により、国内で5600店舗超、売上規模2兆3000億円(1位(調剤も1位))を超える圧倒的な全国ネットワークが実現する。


株式会社ツルハホールディングス代表取締役社長の鶴羽順氏は、今回の経営統合について「イオングループの数ある資源を最大限に生かした日本最大のドラッグストアチェーンが誕生する」と強調した。顧客と患者に心から満足してもらえる、地域の健康を支えるライフライン(ワンストップの機能の充実)としてのドラッグストア連合を目指すと述べた。また、海外展開についても言及し、イオングループの海外基盤を活用し、ツルハとウエルシアの経験と知見を結集することで、中国・ASEAN地域を中心に高齢化や健康保険制度が未発達な地域でのドラッグストアの役割を重視し、将来的にはアジアナンバーワンのグローバル企業への成長を目指す考えを示した。


ウエルシアホールディングス株式会社代表取締役兼社長執行役員の桐沢英明氏は、経営統合が「将来にわたり、より良いお客様の豊かな社会生活とより一層の健康な暮らしを提供し続けるため」の最善の策であると説明した。ドラッグストア業界を取り巻く環境変化や小売業界の再編が進む中で、持続的な成長と企業価値の向上には経営基盤の強化と規模拡大が不可欠であるとの認識を示した。両社の強みを融合し、イオングループのインフラを活用することで、新たなヘルスケアサービスの提供や顧客体験の向上を図り、業界のリーディングカンパニーを目指すと語った。


イオン株式会社取締役兼代表執行役社長の吉田昭夫氏は、今回の経営統合により「健康社会をリードしていけるグローバル企業になるという共通の思いの実現に向けて動き出す」と述べ、強い期待感を示した。イオンが持つスケール、マルチフォーマット、インフラ、顧客基盤といったリソースを生かし、両社の成長を支える役割を担うとした。特に、イオンの食品に関するノウハウを活用した新たなドラッグ&フードの店舗フォーマット開発に意欲を示し、ヘルス&ウェルネスのエコシステム構築においても貢献していく考えを強調した。また、国内外におけるヘルス&ウェルネス関連の格差解消にも取り組む姿勢を示した。


両社の経営資源連携によるシナジー効果は多岐にわたり、商品調達、物流効率化、イオンによる食品カテゴリー商品の供給支援、プライベートブランド商品の共同開発・マーケティング強化、調剤薬局事業の強化、デジタルマーケティングの強化などを通じて、顧客へのよりきめ細やかなサービス提供と売上拡大を目指す。


統合後の具体的な中長期目標として、統合から6年後の2032年2月期に売上高3兆円、営業利益率7%をターゲットとすることを発表。国内での売上規模拡大に加え、利益改善を重視した経営を進める方針を示した。

経営体制については、引き続き鶴羽氏がグループを牽引し、2025年5月のツルハHD定時株主総会でウエルシアから2名の取締役を受け入れる予定だ。執行役員についてもウエルシアから複数名の就任が見込まれている。


左から、吉田氏、鶴羽氏、桐沢氏
左から、吉田氏、鶴羽氏、桐沢氏

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